ソウル大学がDatabeanと液浸冷却に関する覚書を締結

大学は空冷サーバーの問題を克服することを目指す

韓国のソウル大学(SNU)は、液浸冷却のテストを行います。

HD Hyundai Oilbank、SNU工学部、そして液浸冷却システム運営会社のDatabeanは今月、AIインフラ液浸冷却検証プロジェクトに関する覚書(MoU)を締結しました。

この覚書に基づき、来年初めにSNUのAI研究所にテスト目的で液浸冷却システムが導入される予定です。

同研究所は「空冷サーバーによって発生するファンの騒音と高い内部温度による研究活動の妨げ」に直面しており、その問題を液浸冷却で解決しようとしています。

SNUはデータセンターGPUを提供し、DatabeanはSmartBox液浸冷却システムを設置し、HD Hyundai Oilbankは液浸冷却液を供給し、技術サポートと保守サービスを提供します。

HD Hyundai Oilbankの担当者は「このプロジェクトは、AI研究所やスマートファクトリーのような小規模サーバーインフラに液浸冷却システムを適用することの実現可能性を示すものです。私たちは、大規模データセンター冷却市場への参入のための基盤を築くため、検証プロジェクトを拡大し続けます」と述べました。

OCP仕様に基づき、DatabeanのSmartBoxは21Uから42Uの機器を収容でき、50kWから100kWの冷却能力を提供します。同社はまた、SmartBox Redと呼ばれる小型モデルも提供しており、6Uの高さと7kWの冷却能力を備えています。

Databeanは2016年に設立され、顧客にはSamsung(サムスン)、韓国エネルギー技術研究院(KIER: Korea Institute of Energy Research)、Gasoliqが含まれます。

HD Hyundai Oilbankは昨年、液浸冷却液ブランド「X Teer E-Cooling Fluid」を立ち上げました。尚、Naver Cloudはその利用顧客です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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