
2026年冬季五輪・パラリンピックでAlibabaのクラウドとAI活用がさらに拡大
2017年からオリンピックのクラウドパートナーを務めるAlibabaが、2026年大会でも技術支援を強化
Alibaba(アリババ)は、オリンピック放送機構(OBS)と国際オリンピック委員会(IOC)と連携し、イタリアで開催されている2026年冬季五輪・パラリンピックに、「高度な」クラウド技術とAI技術を提供しています。
Alibaba Cloudは、2017年以降オリンピック大会の優先クラウドパートナーを務めており、契約は2028年まで継続します。今回の大会では、IOCはアリババのクラウドとAIの活用をさらに拡大しているようです。
アリババによると、これは東京2020、北京2022、パリ2024での導入を基盤としており、IOCが「クラウドベースでAIを活用した放送への移行」を進める次のステップになるとのことです。
クラウド技術とAI技術は、視聴者の体験向上、放送事業者の運用効率改善、大会で収集されるコンテンツの新しい管理・保存方法の実現に利用されています。
Alibaba Cloudインテリジェンスグループ上級副社長兼国際事業担当プレジデントであるDr.Feifei Li(李飛飛博士)は、次のように述べています。「五輪はそれぞれ規模、地理、複雑性において固有の課題があります。ミラノ・コルティナ2026では、クラウドとAIの機能を活用し、放送をよりダイナミックにし、ワークフローをより効率的にし、世界中の視聴者に五輪の瞬間をより身近に届けます。」
新技術のひとつに「Real Time 360 Replay(リアルタイム360度リプレイ)」システムがあります。これはAIアルゴリズムによって動作し、「滑らかなカメラ移動とストロボのような視覚効果」を伴うリプレイを可能にします。15〜20秒で3次元再構築を実行できます。さらにOBSは、アリババの高度な大規模言語モデルQwenを活用した自動メディア記述(AMD)システムも開発しています。
OBSは放送に、 Live Cloudプラットフォームの利用も継続しています。東京大会で初めて導入されたLive Cloudは、現在オリンピックの中核配信プラットフォームとなり、39の放送局に427本のライブ映像フィードを提供しています。このシステムは、衛星回線や専用の送信回線に取って代わるものとなっています。
OBS Olympic Video Player(OVP)も、Alibaba Cloudのインフラを利用して高品質のライブ配信を提供し、小規模な放送局でもプロ品質の放送機能を利用できるようにします。
IOCの最高技術情報責任者(CTIO)であるIlario Cornaは、次のように述べています。「ミラノ・コルティナ2026は、オリンピック運動にAIが統合される重要な節目となります。Alibaba Cloudは、これらの最先端技術を非常に実用的で有益な形で活用してくれています。五輪で初めてLLM技術を使用することでファンの日常的な体験を向上させるだけでなく、スポーツAIのようなインテリジェントなシステムを構築し、歴史的な五輪の瞬間を後世に残せるようになります。」
「アリババのクラウドベースの技術を活用することで、私たちは効率化のためのデジタル化をはるかに超え、AIイノベーションによって五輪体験全体を変革する段階に進みました。クラウドとAIにもたらされる具体的な利点は、IOC、NOC、OBS、RHBだけでなく、世界中の観客やスポーツファンにも見えるようになっています。」
次の夏季五輪・パラリンピックは、2028年にロサンゼルスで開催されます。2025年10月には、公式クラウドプロバイダーがGoogle Cloudに変更されることが明らかになりました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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