Trans-SaharaとTatweer、リビアでデータセンターを展開

紛争で苦しむ地域に接続性を提供する施設

Huawei FusionModule1000Aコンテナ設備によるこの小規模なプレハブ施設の 新しいデータセンターは、 来年初めにリビアのトリポリに導入される予定で、公共セクターのTatweerとのJVである地元の電話会社Trans-Saharaによって運営されます。

政情不安の中で

このデータセンターは、政府機関や地元企業に プライベートクラウド サービスを提供します。 そのため、金融セクターはこの施設の恩恵を受けることができます。Trans-SaharaとTatweerは、施設がPCI DSS(データセキュリティ標準)の仕様と標準に準拠していることをクレジットカード業界に証明するよう計画しています。

「Tatweerはリビア地方投資開発基金(LLIDF)が所有する公共セクターであり、Trans-Saharaは民間企業でありHBグループのメンバーです。」と、Trans-Saharaのデータセンターユニットマネージャー Ehab Elghariani氏はDCDに説明しました。

「TatweerとTrans-Saharaのパートナーシップは、官民のパートナーシップを意味します。両社は同じDNAを持ち、“人類とリビアの利益のために、単なる仕事以上の高い目的を果たす”というビジョンを共有しています。 Tatweerが多くの政府や公共に関する問題を調査する中、Trans-SaharaはITリソースやソリューションへのアクセスを主導します。」

ファーウェイのFusionModule1000Aプレハブ施設 – Huawei

しかし、問題を抱える同国での事業はいくつかの障害を引き起こしており、Elghariani氏はDCDに次のように事実を認めました。「主に政情不安、電力の不安定性、インフラストラクチャなど、複数の課題があります。 まずは後者の2つの課題を克服し、 政情不安に伴う影響を最小限に抑えたいと考えています。」

2011年にムアンマル・アル=カッザーフィー最高指導者(=カダフィ大佐)がNATO支援の蜂起で政権から追放されて以来、リビアは激しい内部紛争に入りました。現在、エジプト、ロシア、アラブ首長国連邦からの支援を受けた自称陸軍元帥のハリファ・ハフタルが、国の東側の大部分を支配しています。

トリポリは、国際的にも国連により認められている暫定政府であるGovernment of National Accord(国民合意政府)によって統治されています。政府は国の有利な石油生産も管理しています。ハフタル氏は、ロシアのプーチン大統領に関連するロシアの民間軍事会社であるワグナーグループからの支援と引き換えにそのような資源をロシアに約束したと考えられています。

「私たちは大量の血を流すでしょう、それは非常に汚いでしょうが、私たちは国を奪います。そして、あなたは結果に満足するでしょう。あなたは、石油、鉄道、高速道路、あなたが望むものを何でも手に入れることができます。」と、ハフタルがロシアの当局者に語っていたと、調査メディアの Meduza が報じました。

ハフタル軍が4月に首都占領の作戦を開始した後から、トリポリ郊外での紛争は続いています。ロイターは今週の記事の中で、こう述べています。「断続的な紛争と政治的麻痺により、都市のインフラは次第に衰退してきている。」

Data Center Dynamics

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