Akamai、中国での CDN サービスを終了
米国を拠点とするクラウドコンピューティングおよびコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)企業のAkamaiが、中国でのCDNサービスを終了する予定です。
同社は顧客宛のレターの中で、同国でのサービスは2026年6月30日をもって終了すると述べています。この時点以降、残りのコンテンツリクエストは近隣諸国から自動的に配信されることになります。
Akamaiは、中国国内でのデータ保持を希望する顧客に対し、Tencent CloudとWangsu Science & Technologyの2社をパートナーに選びました。
Tencentの移行サービスおよびサポートは現在利用可能で、Wangsuの移行サービスは「近日中に開始予定」です。
レターの中ではさらに、「変化が困難なものであることは理解していますが、このプロセスがお客様にとって可能な限りスムーズなものとなるよう尽力しています。」と述べています。
同社は以前より、より高く安定した収益を求め、CDNのルーツを越えた移行を模索してきました。
共同創立者兼CEOのDr. Tom Leightonは、2024年第2四半期の決算説明会で次のように述べました。「Akamaiはコンテンツ・デリバリー・サービスの発明でその名を知られるようになり、現在もこの市場における世界的リーダーです。」
「以前の説明会でも申し上げたように、当社のCDN事業はマクロ経済と地政学的な逆風により、ここ数四半期は厳しい状況にあります。」
「デリバリー製品ラインから得られるキャッシュフローの大半を事業の急成長分野に再投資する一方で、市場でのリーダーシップを維持するための措置を講じ続けます。第2四半期は、配信が売上の3分の1、3億2900万ドルを占めました。これは、配信が当社の収益の3分の2を占めていた5年前とは大きく異なります。」
そして同氏は、第 3 四半期の決算説明会で次のように述べました。代わりに、「Akamaiはコンテンツデリバリーのパイオニアから、オンラインビジネスを強化および保護するサイバーセキュリティおよびクラウドコンピューティング企業へと、根本的な変貌を遂げつつあります。」
「当社のセキュリティ事業が年間売上高20億ドルを突破したことは非常に喜ばしいことであり、クラウドコンピューティングにおける今後の成長の可能性に大きな期待を寄せています。」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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