Alphabet子会社Verily、TerraプラットフォームをMS Azureを含むマルチクラウド環境に移行
米国マサチューセッツ州にある生物医学およびゲノム研究センターのBroad InstituteとAlphabet子会社のVerily(以前はGoogle Life Sciencesとして知られていた)は、生物医学研究に使用されるTerraプラットフォームで、Microsoftのクラウド、データ、AIテクノロジーを利用する計画をしています。
Verilyは、Googleも保有する持ち株会社Alphabetの子会社です。MicrosoftはTerraプロジェクトの優先パートナーとなりますが、プラットフォームはGoogle Cloudユーザもサポートしています。
AzureとAlphabetが共に
ハーバード大学と米国マサチューセッツ工科大学(MIT)が共同で運営する研究施設であるBroad InstituteとVerilyは、生物医学研究者がデータにアクセスし、分析ツールを走らせ、あるいはコラボレーションするための安全かつスケーラブルなオープンソースプラットフォームとしてTerraを開発しました。Terraは毎月何千もの研究者らが数多くの被保険者のデータを分析するために利用されています。
そしてこの度、TerraがMicrosoft Azureクラウドに移行することで、ユーザは同社のAIおよびデータテクノロジーを利用できるようになります。
Microsoftによると、既に168,000を超える医療およびライフサイエンス関連企業が同サービスを利用しており、Terraへのアクセスを許可する予定であると言います。
Microsoft Health NextのコーポレートVPのGregory Moore氏(MD、Ph.D)は、次のように述べています。「Broad InstituteそしてVerilyと提携し、世界中の研究者らが最も難しい病気を理解し、治療の支援を行える機会を持てたことを光栄に思う」
「このパートナーシップを通じて、Microsoft Azureのパワー、そしてセキュリティとプライバシーに関するエンタープライズグレードの機能を適用し、Azure Synapse Analytics、Azure Machine Learning、Azure Cognitive Servicesなどの最先端なデータ及びAIソリューションとともに、新たなレベルのスケールでTerraプラットフォームのビジョンを実現する」
Verilyの最高執行責任者(COO)のStephen Gillett氏は、次のように述べています。「このイニシアチブでMicrosoftやBroad Instituteと協業できることを嬉しく思う。このパートナーシップは、マルチモーダルデータ、セキュアな解析、そしてスケーラブルなクラウドコンピューティングを組み合わせ、洞察力を向上させる。そしてエビデンス生成により、最終的にはより多くの患者の命に影響を与えることができる」
また、Broad InstituteのGeraldine Van der Auwera氏は、Microsoftは対等なパートナーであり、そしてソフトウェアエンジニアリングリソースをTerraの更なる開発に充てていくと説明しました。
「一般的には、スケーラブルコンピューティングから人工知能、医療システムとの接続に至るまで、多くの補完的な分野におけるマイクロソフトの深い専門知識を我々は非常に楽しみにしている」
Data Center Dynamics
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