マイクロソフトが2025年度に800億ドルをAIインフラに投資

マイクロソフトは、2025年度に約800億ドルを投資し、データセンターインフラを強化する計画を発表しました。この多額の投資は、高度なAIモデルの育成と、AIを活用したアプリケーションやクラウドサービスの展開を支援することを目的としています。

AI開発の急増、特に2022年のChatGPTの開始を受けて、高性能コンピューティングリソースの需要が大幅に増加しています。AIモデルは膨大な計算能力を必要とするため、何千ものチップをクラスタ接続できる専用データセンターが必要となります。

同社は、データセンターネットワークを積極的に拡大し、AIインフラに多額の投資を行って、急速に進化するAIランドスケープにおける競争力を維持しています。またOpenAIの主要な支援者として、ChatGPTの作成者との独占的パートナーシップを活用し、AI競争において強力な地位を保持しています。

800億ドルの投資の半分以上が米国に割り当てられます。昨年9月、マイクロソフトは、BlackRock、Global Infrastructure Partners(GIP)、MGXと共同で、データセンターと関連エネルギーインフラの新規・拡張開発を行うことを発表しました。

この目的のために、Global AI Infrastructure Investment Partnership(GAIIP)というグループを結成し、まず投資家、アセットオーナー、企業から300億米ドルのプライベートエクイティ資本を長期的に解放することを目指し、デットファイナンスを含めると、最大1,000億米ドルの投資可能性を動員する予定です。

プレスリリースによると、これらのインフラ投資は主にAIイノベーションと、経済成長を促進する米国で行われ、残りは米国のパートナー国に投資されます。

マイクロソフトのAIインフラへのコミットメントは、グローバルに広がっています。同社は最近、今後2年以内にハイパースケールクラウドと、AIデータセンターの拠点を拡大するため、イタリアに43億ユーロを投資すると発表しました。

さらに同社は、サウジアラビアにおける協業を強化し、生成AIイノベーションを推進するため、Saudi Data and AI Authority(SDAIA)と覚書(MoU)を締結しました。

W.Media ( Hazel Moises 記者)より抄訳・転載

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