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NvidiaがCoreWeaveの未使用クラウド容量を63億ドルで購入

2032年4月13日まで

米半導体大手Nvidiaは、クラウドプロバイダーCoreWeaveとの間で、未使用のコンピュート容量を買い取る契約を締結しました。

ロイターの報道によると、この契約の初期評価額は63億ドル(約9,300億円)で、CoreWeaveが他の顧客に販売できなかったクラウド容量をNvidiaが購入する内容となっています。

CoreWeaveは、米証券取引委員会(SEC)への提出書類の中で、次のように述べています。「契約条件に基づき、当社のデータセンター容量が自社顧客によって完全に利用されない場合、Nvidiaは2032年4月13日まで、未使用の残余容量を購入する義務を負います。ただし、契約解除条項およびサービス提供条件の満足が前提となります。」

具体的にどれほどのコンピュート容量が対象となるかは明らかにされていません。Nvidiaは、これまでにもCoreWeaveとの間でコンピュート容量のリース契約を結んでおり、今回の契約はその延長線上にあると見られます。

このニュースは、Nvidiaが先週、AIクラウドプロバイダーLambdaとの間で、今後5年間で最大18,000基のGPUをリースする15億ドルの契約を締結したという報道に続くものです。

また、同日にはNvidiaが自社クラウドサービス「DGX Cloud」の展開計画を縮小するとの報道もありました。DGX Cloudは、これまでクラウド顧客と競合する形で展開されていましたが、今後はNvidia社内の研究者向けに利用されるとの見方が出ています。

ただし、DGX Cloudの責任者であるAlexis Black Bjorlinはこれに反論し、「DGX Cloudは完全に稼働しており、需要超過の状態です。現在、規模の拡大を進めています」と述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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