Schneider Electric、クラウドDCIMの新機能発表
データセンターのプラニング/モデリングを担う「EcoStruxure IT Advisor」をローンチ
重電メーカーのSchneider Electricが、マネジメントサービスであるEcoStrucxureシリーズの新バージョンをローンチしました。EcoStruxure IT Advisorと呼ばれる新バージョンの DCIM は、データセンターの設計(拡張計画)およびモデリングに特化したサービスを提供することになります。
同製品は先月New Yorkで開かれたDCD>New Yorkで発表されました。これによって、同社のDCIM as a service製品( DMaaS )では、顧客の設備に関する将来的な開発計画の中で、同サービスで収集されたデータを用いることができるようになります。
同社CTOのKevin Brown氏は、3月にボストンで新製品を発表した際の記者会見において「 クラウド ベースのアプローチは功を奏しています」と話しました。既にEcoStruxureを使っているユーザーは、ラック内のデバイスデータをEcoStruxureが収集して管理しているため、そこで得られてきたデータレイクより効果的に活用することが出来ます。
リリース情報によれば、このサービスはクラウド上でも オンプレミス でもインスタンスを作成できるため、簡単にデプロイができ、最新のアプリケーションとサイバーセキュリティ機能が利用できるようになります。また、買い切りではなくサブスクリプションモデルのため、設備投資コストも最小限に抑えることができます。
IT Advisorは、1ラックあたり年額277ドルで利用可能です。(監視機能にのみ特化したEcostruxure IT Expertは、1デバイスあたり年額60ドルで利用可能)Schneider Electricのサイトによれば、新製品はエリア、ケージ、ラック、そしてステータスに応じて色分けされたIT資産に関するフロアビューと、詳細なフロアおよびラックの使用状況レポートが含まれています。また、拡張計画などの影響を分析することも可能となり、トラブルが発生した際など、どのようにデバイスやインフラストラクチャが影響を受けるのかを予想することができます。
~EcoStruxure IT Advisorの主な機能として~
- アセット管理、設備の物理的レイアウト管理
- インシデント管理のためのリスクプランニング、影響分析レポート作成
- ワークフローの自動化、資産の移動、追加、変更管理
同製品の一部機能を抜粋しました。IT Advisorは世界中のユーザーが利用可能で、既存のEcoStruxureのコンポーネントに並置させることができます。その中には、EcoStruxure IT Expertセキュアや、他ベンダーのコンポーネント、監視ソフトウェア、そしてSchneiderのサービスビューローおよびパートナーからなるネットワークにとって24時間365日の監視を提供するEcoStruxure Asset Advisorなども含まれます。
Data Center Dynamics
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