Bluebird Network、地下データセンターの2度目の拡張
米ミズーリ州スプリングフィールドにあるBluebird Networkの地下データセンターの2度目の拡張作業が進行中です。
このプロジェクトでは、11,500平方フィート(1,000㎡)以上のスペースの拡張が行われ、施設のホワイトスペースの合計面積は29,000平方フィート(2,700㎡)に達します。同社によると、この作業の結果、Bluebird Undergroundとして知られる施設はTier IIIサイトとして確立されるとしています。
今回の作業は施設面積をほぼ30,000平方フィート(2,800㎡)に倍増するほか、オンサイトでの発電能力を6MWに拡張し、3番目のプライマリメーター付き送電網接続、二重化無停電電源( UPS )システム、そして運用監視 DCIM システムの実装が行われます。このプロジェクトには、重要な電力経路の多様化、顧客の電力テールへの発電、および燃料貯蔵容量の4倍の増強も含まれます。
Bluebirdによると、今回の改善により、クラウドコンピューティング、ホスティング、AI、ブロックチェーンの要素に関して競合他社に追いつくことができると言います。拡張プロジェクトは2020年半ばに完了する予定です。
Bluebird NetworkのCEO、Michael Morey氏は、次のように述べています。「Bluebird Networkは、この追加のデータセンターのスペースと容量を提供できることを誇りに思い、我々はビジネスやホスティング需要に完全に同調していく。」
「このデータセンターは、地域のビジネスコミュニティの利便性のため目的を持って構築している。」
地表から25mの地下のデータセンター
同社は2015年に、現在Bruebird Undergroundと呼ばれるサイトをSpringNetから買収し、直ちに施設の拡張を行いました。
データセンターは、古い石灰岩鉱山の地表から85フィート(約25m)下に埋設されており、シュナイダーエレクトリックのデータセンターサービスプロバイダーチームによる3フェーズの工程で拡張が行われ、シュナイダーのUniflair冷却および RPP (リモートパワーパネル)モジュラー電源システムが追加されました。
地下データセンターには、地上の建築物とは異なる独自の要件が求められます。
Bluebird UndergroundのGMを務めるTodd Murren氏は、地下施設特有の課題として鉱山の不規則に変化する岩盤表面やGPS捕捉の欠如を挙げていますが、利点は欠点よりも勝っていると言います。
「地上の多くのデータセンターが制御できないのは天候です。不規則に変動する環境です。ここでは、そのような心配はありません。」
青い鳥は翼を広げられるか
9月に、Bluebird NetworkはMacquarie Infrastructure Partners(MIP)に買収されました。同社はイリノイ州の2,500ものファイバールートにアクセスできるネットワークキャリアを提供しています。
将来のネットワーク拡張として、中西部のより多くのエリアへの接続と、ファイバーの高密度化が計画されています。
「Bluebirdの買収に加え、Macquarie Infrastructure Partnersの通信インフラのポートフォリオを拡大できる事を嬉しく思う。」とMIPのKarl Kuchel CEOは述べています。「今後Bluebirdの経験豊富なマネジメントチームと協力しあい弊社のネットワークやサービスを成長させていける事を楽しみにしている。」
Data Center Dynamics
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