NextDC、オーストラリア・ダーウィンでのデータセンター建設計画を発表

3,000平方メートルで8MWを提供、市内で2番目の施設も視野に

オーストラリアのデータセンター企業NextDCは、ノーザンテリトリーのダーウィンにおけるデータセンター計画の詳細を発表しました。

ダーウィン中心部のビジネス街にある Harvey Street 2番地に建設予定のD1施設は、3,000平方メートル(32,300平方フィート)の技術スペースに約8MWの容量を持つデータセンター施設となる予定です。15のデータホールは、1,500ラック分の容量を提供する予定です。

また同施設では2,000平方メートル(21,500平方フィート)のミッションクリティカルオペレーションスペース(MCX)を提供し、マイニングサイト、ディザスタ管理センター、ネットワークオペレーション、衛星オペレーション、セキュリティオペレーション、リモートオペレーションセンターなどの高可用性とビジネスに不可欠なサービスを顧客が運用・監視できるようになるといいます。

2021年10月に初めて発表されたこの計画は、まだ開発承認が必要ですが、2023年の開始を目指しています。GoogleマップとKnight Frankのリストによると、Harvey Streetの敷地は現在、空き地で未開発の状態です。

同施設のアンカーテナントであるVocusは、D1施設内に同社の新サービスと関連インフラをホストする予定です。このデータセンターは、ダーウィン-ジャカルタ-シンガポール間のケーブルシステムや、ダーウィンとパースをポートヘドランド経由で結ぶProject Horizonファイバーなど、オーストラリア北部で展開中のVocusのファイバーインフラもサポートする予定です。

NextDCのCEOであるCraig Scroggieは次のように述べています。「ノーザンテリトリーがデジタル発展の主要な目的地になるという目標を支援するというNextDCの取り組みは、最初のD1開発だけにとどまりません。また、ダーウィンの第2拠点(D2)のために、さらに重要な土地区画の権利を確保しました。この土地は15ヘクタールを超え、新しい国際海底ケーブルネットワークでダーウィンと結ばれた新興アジア南部にサービスを提供するための超大型キャンパスの長期開発のための追加容量を提供します。」

この施設には、435平方メートル(4,680平方フィート)のイノベーションセンターも含まれます。これは、研究、開発、新しいインキュベータープログラムを促進する目的で建設されたコラボレーションハブです。

NT州首相 Michael Gunner は、「この投資は、準州の経済の多様化と強化に貢献するものです。建設期間中、準州民の雇用を創出するだけでなく、準州のハイテク企業の成長に拍車をかけ、準州民のデジタルキャリアを創出することになるでしょう」と述べています。

NextDCは、ダーウィンのほか、ブリスベン、キャンベラ、シドニーメルボルン、パース、サンシャインコーストで稼働中および開発中の施設を有しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。