Macquarie Data CentresがシドニーでAIクラウドデータセンターの建設を開始

Macquarie Technology Group傘下の Macquarie Data Centresは、オーストラリアの著名な建設会社FDC Constructionを主要建築請負業者に指名し、 IC3 Super Wes Data Centresの建設を開始しました。このプロジェクトにより、シドニーにAIとクラウドのデータセンター容量が拡大します。

IC3 Super Westは、空冷と液冷のハイブリッド・オプションを含め、高密度のクラウドとAIワークロード向けに建設されます。この施設は、シドニーのNorth ZoneにあるMacquarie Park Data Centre Campusの、3番目かつ最大規模の増設となり、キャンパス全体のIT負荷は63MWに達します。IC3 Super Westは、最終的に全電力を確保した状態でオープンする予定です。

今回の新設は、 Macquarie Data Centresがハイパースケール、政府機関、企業顧客からの容量需要の増加に対応するための、より広範な拡張戦略の一環です。

Macquarie Data Centres Groupの役員である、David Hirstは次のように述べました。

「ソブリンAIとクラウドデータセンターは、オーストラリアのAI主導の未来を支えるバックボーンです。Macquarie Data Centresの他の施設と同様に、IC3 Super Westもオーストラリア連邦政府からストラテジック認定を受ける予定です。データ主権とAIをめぐる規制がオーストラリアと世界で強化され続ける中、 Macquarie Data Centresは強力なコンプライアンス態勢を持つことになります。」

「このパートナーシップにより、最先端かつミッションクリティカルな施設の建設で豊富な経験を持つ、オーストラリアの強豪2社が結集しました。」

IC3 Super Westは、FDCとMacquarie Data Centresによる7番目のプロジェクトであり、両社の長年のパートナーシップを強化するものです。直近のプロジェクトとしては、Macquarie Park Data Centre Campusに追加されたIC3 Eastがり、これは予定通り予算内で完成しました。

FDC Constructionの創設者である Ben Cottleは次のように述べています。「Macquarie Data Centresとの長年のパートナーシップは、両組織の間に存在する信頼と協力関係の証です。AIの急速な普及によりデータセンターへの需要が高まる中、FDCの専門家チームは、Macquarie Data Centresの顧客の進化し続ける需要をサポートできる、IC3 Super Westのような拡張性とエネルギー効率に優れた施設を提供する最前線に立ち続けています。」

IC3 Super Westは、AI密度、弾力性のあるデータホール、専用オフィススペース、ストレージを顧客に提供します。この大規模プロジェクトにより、同地域では1,200人以上の雇用が見込まれます。建設費は、パワードコアとシェル、および6MWのIT負荷を提供するフェーズ1の実質的な完了まで、約3億5,000万ドルです。

Macquarie Data Centres GroupのDavid Hirstは、 次のように付け加えました。「AIの普及は、DellやNvidiaといったハイテク大手による次世代AIインフラとGPUの新たな波に拍車をかけています。これらの高密度のコンピュート・テクノロジーは、電力と冷却に大きな要件を満たす専用のデータセンターでしか稼動できません。IC3 Super Westは、ここオーストラリアで高まる需要に対応するために建設されました。」

W.Media ( Nick Parfitt 記者)より抄訳・転載

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