北欧のatNorth、スウェーデン初の大規模HPCハブを開設

高性能コロケーションプロバイダー大手のatNorthは、スウェーデンのキスタに新しいデータセンターを開設したと発表しました。このデータセンターは、AI、シミュレーション、リスク分析などの高度な計算を行う高密度ワークロード向けに特別に設計されたスウェーデン初のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)施設であるとしています。

このコンピュータ集約型のHPCデータセンターは、進化する市場の変化や顧客ニーズに対応するため、拡張性と柔軟性を備えた設計で最初から構築されています。またこのデータセンターは、可能な限り低いカーボンフットプリントで運用されるように設計されています。

完成後には、総面積6,400平方メートル、11MW以上のIT能力を持つ予定です。需要が高いため、次の拡張フェーズでは約4.8MWのIT容量を追加し、全体の容量は6MW以上になる予定です。この拡張はすでに進行中で、2022年秋に完成予定です。

ストックホルム市長のAnna König Jerlmyrは、「スウェーデンのような国や、デジタル化の最前線にあるストックホルム市にとって、データセンターはビジネスエコシステムの重要な一部です」と説明しています。「デジタルサービスやモバイルアプリを利用したり、デジタル会議を行ったりする際には、必ずデータセンターが必要になります。」

「私たちは、地域に価値を生み出す革新的な企業へのホスピタリティを積極的に示すよう努力しているので、atNorthがストックホルムに進出することをうれしく思っています。

北欧セールスディレクターとしてatNorthのスウェーデンでの設立をリードするStefan Jofors-aTribeは、次のように述べています。「データドリブンなビジネスには、新しいタイプのデータセンターが必要です。私たちは、大容量サービスのための設備を最初から完備した施設を建設する、北欧初のコロケーション・プレーヤーとなります。ストックホルムとその周辺のスウェーデンを選んだのは、再生可能エネルギーへのアクセス、優れた接続性、そして北欧地域内外のお客様に高い精度でサービスを提供できるインフラを備えているという戦略的な理由です。」

新しいデータセンターでは、空冷式と液冷式の両方のITインフラに熱回収を採用しています。データセンターの余熱はすべて、近接する地域暖房施設のストックホルム・エクセルギと協力して再利用され、新データセンターから発生する余熱で、最大2万戸のアパートを暖めることができるそうです。また、この新しいサイトは100%再生可能エネルギーで運営されています。



Digital Infra Network ( Michael Nelson 記者)より抄訳・転載



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