
OpenAIとNextDC、シドニーにStargateデータセンター建設で覚書締結
総額45億ドル規模の施設、イースタン・クリークに計画
OpenAIは、オーストラリアのデータセンター運営会社NextDCと覚書(MoU)を締結し、シドニーに「Stargate」施設を開設する予定です。
このプロジェクトは、シドニー西部にあるNextDCのS7サイトに設置される計画です。
S7の計画は昨年発表されました。イースタン・クリークにあるこの敷地は、約258,000平方メートル(278万平方フィート)の開発可能な土地をカバーし、総額70億豪ドル(45億米ドル)規模です。NextDCによると、フル稼働時には最大550MWを提供できるとしています。
今年6月、OpenAIは政策シンクタンクのMandala Partnersと提携し、「AI Economic Blueprint for Australia(オーストラリアAI経済Blueprint)」を発表しました。
当時、同社は「オーストラリアの企業、政策立案者、開発者、スタートアップ、教育者の皆様と協力し、AIの力を活用してオーストラリアの人々の生活をより良く、より豊かにできると信じています」と述べています。
このBlueprintでは、国内のデータセンター承認プロセスの効率化や、政府による共有コンピュート/データを提供する国家AI研究リソースの創設が提言されました。
OpenAIは米国での大規模な構築に加え、世界各地で複数のStargateプロジェクトを計画しています。
Mandalaの調査(AirTrunk、Amazon Web Services、CDC Data Centres、NextDCがData Centres Australia向けに委託)は、現在データセンターが国内の電力の約2%を使用していることを明らかにしましたが、その割合は2030年までに6%に達すると予測されています。
同社は、UAEで最大5GWをサポートできるデータセンターを支援しており、欧州ではNscaleとAkerがノルウェーで約10万GPUを備えたStargate Norwayプロジェクトを開発中です。また、Nscaleは英国で8,000GPUを備えた小規模のStargate開発を複数拠点に分散して展開する計画です。
さらに、アルゼンチンでのデータセンター構想、韓国南西部でのAIデータセンター開発に向けたSK TelecomとのMoU締結、カナダでのデータセンター検討、インドでのTata Consultancy Services(TCS)との協議も報じられています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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