
Yondrがテキサス州に進出、ダラスに550MWのデータセンター計画
同社はバージニア州から拡大し、ローンスター州(テキサス州)へ展開
データセンター開発企業のYondr Groupがテキサス州に進出し、ダラスに新しいキャンパスを開設します。
DigitalBridge 傘下の同社は今週、ダラス南部のランカスターに163エーカーの敷地を取得し、最大550MWのIT負荷に対応可能なデータセンターキャンパスを建設する計画を発表しました。
着工は2026年を予定しており、詳細はまだ公開されていません。
この買収は、7月にAaron WangenheimをCEOに任命して以来、Yondrが発表した初の拡張案件です。これは、同社にとって米国での2件目のプロジェクトですが、現在、米国の複数のTier 1都市圏での用地取得に向けて「高度な協議」を進めており、ヨーロッパでの拡張も継続しています。
同氏は、次のように述べています。「米国は、当社の次なる成長フェーズにおける重要市場であり、ダラスは世界でも最大かつ急成長中のデータセンター市場のひとつです。この投資は始まりに過ぎません。当社は、信頼性が高く、回復力があり、持続可能なデータセンターソリューションを大規模に提供する実績があり、DigitalBridgeおよびLa Caisseという強力な投資家の支援を受けていることで、Tier 1市場においてクライアントのニーズに応えるための非常に有利な立場にあります。」
Yondrはロンドンに本社を置き、以前はCathexis、Apollo Global Management、Mubadalaなどが所有していましたが、現在はDigitalBridgeとカナダの年金基金La Caisseが主要株主です。最近では、ドイツの金融大手Allianzが少数株主として参画しました。
ランカスター市のClyde C. Hairston市長は、次のようにコメントしています。「Yondrのような信頼あるデータセンター開発・運営企業をランカスターに迎えられることを嬉しく思います。このプロジェクトにより、正社員の雇用創出や地域イベント・コミュニティ支援への財政的貢献が期待されています。」
Yondrは現在、北米・欧州・アジアにデータセンターキャンパスを展開しており、バージニア州、カナダ、英国、マレーシア、インドネシア、日本、ドイツ、オランダなどで開発を進めています(インドは最近撤退)。
ダラス・フォートワース都市圏は、米国および世界でも有数のデータセンター市場であり、Skybox、QTS、Stackなども同地域でキャンパス開発を進めています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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