
Google、量子ロードマップを拡張 超伝導量子ビットに加え中性原子も採用
2つ目の方式へ注力することで、ミッションをより早く実現する能力が高まるとGoogleは説明
Googleは、これまで10年以上にわたり超伝導量子ビットの開発に注力してきましたが、新たに中性原子アプローチを取り入れ、量子コンピューティングの取り組みを拡大すると発表しました。
更新されたロードマップを説明するブログ投稿で、Google Quantum AIの創設者兼リーダーであるHartmut Nevenは、同部門が「2つの方式の相補的な強みを活用する」ことで影響力の拡大を目指すと述べました。また、両方のアプローチに投資することで、Googleがミッションをより早く達成する能力が高まると説明しています。
Nevenによると、中性原子プログラムは、量子誤り訂正、モデリングとシミュレーション、実験的ハードウェア開発という3つの柱で構成されているとのことです。このプログラムは、AMO(原子・分子・光)物理学の研究者であり、コロラド大学ボルダー校物理学部で准教授を務めるDr. Adam Kaufmanが率います。
Kaufmanは、コロラド大学ボルダー校での教育を継続しながら、Googleで中性原子ハードウェアチームのリーダーも務めます。Nevenは、GoogleがQuEraとの協業も継続すると述べ、同社の研究者が「基盤となる手法を先駆的に開発し、中性原子コンピューティングの進展を推進している」と説明しています。
Nevenは、超伝導量子ビットはすでに数百万ゲートの回路規模にまでスケールしているのに対し、中性原子は約1万量子ビットの配列規模にとどまっていると述べました。一方で、中性原子方式は柔軟な接続グラフ(量子ビット間の結合)を持てる利点から、効率的なアルゴリズムと誤り訂正符号の実装が可能であるため、サイクルタイムの遅さを補うことができるとしています。
Nevenは、今後の課題について次のように述べています。「今後の道筋は、これらの異なる出発点を反映したものになります。中性原子における重要な課題は、多くのサイクルを伴う深い(多層的な)回路を実証することです。一方で、超伝導方式における次の課題は、数万量子ビット規模のコンピューティングアーキテクチャを実証することです。」
「両方の方式を進展させることで、研究とエンジニアリングのブレークスルーを相互に活用できるようになります。その結果、さまざまな種類の問題に適した柔軟なプラットフォームへのアクセスを提供できます。」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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