イーロン・マスク氏、AIプロジェクト「TruthGPT」に資金提供、ChatGPTやBardに挑戦すると発言

当初、大規模な人工知能モデルの開発について6カ月のモラトリアムを呼びかけていた億万長者のイーロン・マスク氏が、大規模なAIモデルを開発すると発言しました。

Tesla、SpaceX、そしてTwitterのトップでもある同氏は、X.AIという新事業のもと、「TruthGPT」プラットフォームを立ち上げると話しています。マスク氏は最近、Twitter(同氏はX Corpに改名)のために約1万個のGPUを購入しましたが、そのシステムがX.AIと共用されるかどうかは明らかではありません。

「”TruthGPT”、つまり宇宙の本質を理解しようとする最大限の真実を追求するAIと呼ぶものを始めるつもりだ」とマスク氏はFox NewsのTucker Carlson氏とのインタビューで語っています。

彼は、AIに宇宙への好奇心を持たせることで、人間は興味深い存在であるため、人類を守ることができるだろうと主張しています。比較対象として、人間は 「すべてのチンパンジーを追い詰めて殺すと決めることもできるが、我々はそうしない 」と話しています。

実際、西部のチンパンジーの個体数はわずか25年で80%も減少し、多種多様な「興味深い」動物たちが絶滅に追いやられています。昨年、マスク氏のもうひとつの会社であるNeuralink社が、少なくとも25匹を殺傷し、その他のサルに “極度の苦痛 “を与える侵襲的な脳実験を行っていたことが明らかになりました。

マスク氏は、OpenAIのモデルは 「政治的に正しい、つまり単に真実でないことを言うように訓練されている」 と述べています。彼は以前、次のようにツイートしたことがあります。 「AIを覚醒させる、つまり嘘をつくように訓練する危険性は致命的である」

The Center for Countering Digital Hate(デジタルヘイト対策センター)は、買収後、Twitterでのヘイトスピーチが大幅に増加したことを明らかにしました。

新設されたX.AIは、Twitterのデータを使ってモデルを訓練する予定であると、Financial Timesは報じています。マスク氏は、DeepMindの元社員であるIgor Babuschkin氏と、その他およそ6人ほどのエンジニアを雇用しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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