AWSがインディアナ州に、110億ドルのデータセンターキャンパスを発表

ニューカーライルのRazor5プロジェクトを支える

Amazon Web Services(AWS)は、インディアナ州北中部に110億ドルを投じ、データセンターキャンパスを建設する計画を発表しました。これはインディアナ州の歴史上、最大規模の資本投資となります。

具体的な詳細はまだ発表されていませんが、AWSはセントジョセフ郡に新しいデータセンターを建設する予定としています。

インディアナ州のHolcomb知事は述べています。「インディアナ州の長期的経済戦略は、テクノロジーインフラのような重要セクターの成長を促進することで、州民にとって利益をもたらしています。Amazonは、長年にわたりインディアナ州にとって重要な経済パートナーであり、AWSを歓迎します。今回の巨額投資は、インディアナ州が未来の経済において、リーダーシップ的地位を確固たるものにし、ニューカーライル、北中部地域、そしてインディアナ州全体に今後何年にもわたって、ポジティブな波及効果をもたらすでしょう。」

昨年、ある企業がシェールカンパニー「Razor5」を利用して、セントジョセフ郡ニューカーライル周辺の農地900エーカー以上を、取得しました。当時地元紙は、この企業がAWSである可能性が高いと報じていました。

AWSの経済開発ディレクターであるRoger Wehnerは述べています。「米国全土におけるインフラ投資を通じて、AWSはお客様を支援し、デジタル変革を推進するという揺るぎないコミットメントを示してきました。今回の計画は、110億ドルの投資を通じて、インディアナ州での事業を拡大するものであり、数多くの高給の雇用機会を生み出し、同州の急成長するテクノロジーセクターを活用しながら、インディアナ州の成長する経済に大きく貢献します。」

ニューカーライルは、シカゴの東約80マイル、サウスベンドの西に位置しています。Amazonは、このキャンパス建設のために、いくつかの減税措置を獲得しました。インディアナ州経済開発公社(IEDC)は、AWSデータセンターへの、50年にわたる適格な設備投資に対して、売上税免除を提供しています。

IEDCはまた、人件費ベースの税額控除として最大1,830万ドル、研修助成金として最大500万ドル、Hoosier Business Investment税額控除として最大5,500万ドル、再開発税額控除として最大2,000万ドルの投資を約束しました。

セントジョセフ郡委員会の会長である、Carl Baxmeyerは、「今日のAWSの発表は、地域経済にとって画期的な後押しとなるでしょう。AWSチームと従業員をコミュニティーに迎えることを、楽しみにしています。今後10年間かけてインディアナ・エンタープライズ・センター(IEC)に建設される、この新しいデータセンターキャンパスは、北インディアナ全体にとって主要な雇用拠点となるでしょう。このプロジェクトの発表は、すべての人に利益をもたらす次世代の雇用創出を州の目標として、私たちが賛同していることを示すものでもあります」と述べています。

Razor5が開発している土地と農場は、もともとノートルダム大学の創設者であるソリン神父によって、1867年に購入されました。1世紀以上にわたり、聖十字架会の兄弟たちによって耕作され、収穫物は7マイル離れた大学のキャンパスにいる教職員と、学生たちの食料となっていました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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