EdgeConneX、関西地域のデータセンターで日本進出へ
カゴヤ・アセットマネジメントと提携
データセンター企業のEdgeConneXが日本に進出することが明らかになりました。
同社は今週、カゴヤ・アセットマネジメントと共同で大阪・京都エリアに施設を開発する計画を発表しました。
EdgeConneXの大阪・京都エリアでのデータセンター開発は、2027年のサービス開始を目指しており、完成時の総容量は140MW以上となる見込みです。なお、詳細については明らかにされていません。
「EdgeConneXの日本市場への参入は今回が初めてであり、日本がもたらす多くの成長機会に胸を躍らせています。日本はクラウドとAIサービスにとって最もダイナミックな市場の1つに急速になりつつあり、私たちはこうした需要に応えるため、革新的で持続可能なソリューションを提供したいと考えています。このプロジェクトが現在と将来の世代の両方に利益をもたらすことを保証し、持続可能な開発における新たな基準を設定することを共に目指します」と、EdgeConneXのAPAC担当マネージング・ディレクター、Kelvin Fongは述べています。
また、カゴヤ・アセットマネジメントの北川貞大社長兼CEOは次のようにコメントしています。
「日本のデジタルインフラの発展に寄与するこの画期的なプロジェクトについて、エッジコネックスと提携できることを嬉しく思います。今回の提携は、急速な高まりをみせる高品質なデジタルインフラ需要に対応するという点で大きな前進といえますが、それだけではなく、地域経済の成長と技術革新の促進に対する強いコミットメントを示すものでもあります」 2009年に設立されたEdgeConneXは、北米、欧州、アジア太平洋地域、南米の50以上の市場で80のデータセンターを運営・開発し、グローバルな事業展開を行っています。同社は当初は米国の小規模データセンターに注力していましたが、徐々にその範囲と地域を拡大し、ビルド・トゥ・スーツ(BTS)やハイパースケール施設にも進出しています。
アジア地域では、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピンでプロジェクトを展開しています。
EQTのInfrastructure IVファンドは2020年8月、Providence Equity Partnersが率いる投資家グループから非公開の金額で同社を買収しましたが、以前から噂されていた売却額は25億ドルに上る可能性があるとされていました。EQTのInfrastructure’s Infrastructure Vは翌年、EdgeConneXに投資を行いました。また、投資会社Sixth Streetは昨年、同社の少数株式を取得しました。
北川氏はカゴヤ・アセットマネジメントを率いるほか、カゴヤ・ジャパンの創業者でもあります。カゴヤ・ジャパンは、データセンター運営、クラウド、VPS、ベアメタルサーバー、ハウジングサービスを提供するIT企業です。同社は現在けいはんな学研都市に2棟のデータセンター・サイトを運営しています。1棟目は2006年に稼働を開始し、252ラック、2棟目は2014年に稼働を開始し、400ラックのキャパシティを提供しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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