NTTデータが7つの市場で1GWのデータセンター開発用地を取得

米国、ヨーロッパ、APACの各地で土地を取得

NTTデータは、約1GWの容量を持つデータセンター建設計画のため、世界の7つの市場で土地を取得しました。

土地の取得は、過去6か月の間に行われ、北米、ヨーロッパ、APAC地域にまたがっています。

北米

オレゴン州ヒルズボロでは、NTTデータが216MWのIT容量を追加する計画で土地を取得しました。これにより、同社のヒルズボロ市場における総容量は354MWとなりました。

アリゾナ州フェニックスでは、メサに174エーカーの土地を取得し、マルチデータセンターキャンパスの開発を計画しています。合計で324MWの容量を持つ7つのデータセンターの開発を目指しています。最初のデータセンターは、2028年度にオープンする予定です。

同社は、フェニックスに102エーカーの敷地を持つ既存のキャンパスを持ち、240MWの容量をサポートしています。新たな開発により、同州における容量は、600MW弱となります。

ヨーロッパ

ヨーロッパでは、イタリアのミラノで新たな市場に参入しています。ここでは、53エーカーの土地を取得し、128MWのデータセンターを開発する計画です。

また、すでに進出しているドイツのフランクフルトでも土地を購入しました。NTTは、この地域で5つ目のデータセンターを開発し、さらに80MWのIT容量をもたらすことを目指しています。

最後に、英国ロンドンに26.3エーカーの土地を購入し、市場で8番目のデータセンターとなります。同社はさらに、既存のロンドンデータセンターの基礎となるフリーホールドを取得しました。

APAC

NTTデータのAPACにおける買収は日本が中心で、栃木と大阪で土地を取得しました。

栃木は、同社にとって新しい市場で栃木インター産業団地に、32エーカーの土地を取得しました。計画には、合計約100MWの大容量データセンターが2つ含まれています。

大阪では、8エーカーの土地を取得し、合計36MWのデータセンターを2つ建設する計画です。これにより、大阪地域におけるデータセンター数は3施設、総容量は約70MWとなります。

NTTデータのDoug Adams最高経営責任者(CEO)兼グローバルデータセンター社長は、次のように述べました。「成長著しい地域に新たなキャパシティを提供することで、企業がイノベーションを起こし、規模を拡大し、AI主導の経済社会を自信を持ってリードするために必要な基盤を構築します。親会社の支援により、当社は、市場の需要に先駆けて積極的な投資と構築を行うことができる独自の立場にあり、業界の変化を先取りしながら、お客様が成功するために必要な弾力的で持続可能なインフラを提供しています。」

「当社の土地取得は成長以上のものであり、グローバル規模でデジタルインフラの未来を形作るものです。デジタル環境がかつてないスピードで進化する中、NTTグローバルデータセンターは、お客様がますます接続されたダイナミックな世界をリードできるよう、大胆な投資を行っています。」

今回の土地取得は、NTTデータが2025年1月に2027年までデータセンター事業の発展に100億ドル以上を費やすというコミットメントに続くものです。最近発表された他のデータセンタープロジェクトには、マレーシアのジョホール州に290MWの施設、インドのハイデラバードに400MWのAIデータセンターがあります。

今月初め、NTTはNTTデータを2兆3700億円(164億ドル)で非公開化する計画を明らかにしました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。