NEC、ドレスデン工科大学にNvidia製HPCクラスタを納入

NECドイツは、ドイツのドレスデン工科大学の情報サービス・ハイパフォーマンス・コンピューティングセンター(ZIH)に、新しい HPC システムを納入しました。

このシステムには、34台の各計算ノードに8基ずつ、合計272基のNvidia A100  GPU が搭載されています。その浮動小数点演算の理論上の最大性能は、64ビット(倍精度)で2.6 ペタフロップス 以上、32ビット(単精度)で5.3ペタフロップス/秒以上、FT32対FP32のTensor演算で42ペタフロップス/秒以上となっています。

アップグレード

各ノードには、1TBのメインメモリと3.2TBのローカルNVMeキャッシュが搭載されています。ノードの最大消費電力は4.8kWで、直接熱水冷却(DLC)により、廃熱を利用しながら高いエネルギー効率を実現しています。

この新しいHPCクラスタは、機械学習に特化して設計されており、ドイツ科学・研究・教育省(BMBF)の資金提供を受け、ZIHの既存のHPCインフラに統合されます。これには、約6万個のCPUコアを備えた1.5ペタフロップスのシステムであるハイパフォーマンス・コンピューティング&ストレージ・コンプレックス(HRSK-II)が含まれます。

「NECの新しい機械学習ソリューションは、我々のAI研究に新たなレベルの高性能コンピューティングパワーを提供してくれる。決め手となったのは、与えられた予算の中で優れた計算能力を持ち、説得力のある冷却コンセプトを備えている点であった」情報サービス・ハイパフォーマンスコンピューティングセンター長のDr. Wolfgang Nagel教授はこのように述べています。

「ドレスデン工科大学は研究分野で高い評価を得ており、ZIHはドイツで非常に重要なHPCデータセンターである」NEC Deutschland GmbHの社長兼NECヨーロッパのHPC部門VPを務める小嶋祐一氏はこのように補足しています。「そのため、今回、AI研究のためにNECが新しいペタフロップシステムを提供するという任務を与えられたことを大変光栄に思う」

Data Center Dynamics

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