NTTが10億ドルのシンガポールREIT上場を検討か~ BofAとUBSを起用
NTTが、シンガポールの資本市場で重要な動きを検討していると報じられています。同社は、シンガポールに10億ドルのデータセンター不動産投資信託(REIT)を上場させる可能性があり、そのアドバイザーとしてBank of America(BofA)とUBSを指名したとのことです。
この件に詳しい情報筋によると、このIPOは2025年後半に実現する可能性があり、シンガポールのIPO市場を活性化させる可能性があるようです。LSEGのデータによると、シンガポールの昨年のIPO資金は1億5,230万ドルで、2023年から37.7%増加したとのことです。
NTTはREIT設立の可能性を評価しているとしたものの、最終決定はしていないと強調しました。UBSはコメントを拒否し、Bank of Americaはコメントの要請に即座に応じませんでした。
提案されている上場は、2021年にDigital Core REITが9億7700万ドルでIPOして以来、シンガポールでは最大規模となります。この動きは、AIやクラウド・コンピューティング・サービスに対する需要の急増に後押しされ、アジア全域でデータセンターに対する投資家の関心が高まっていることを背景にしています。
NTT REIT上場の可能性は、シンガポールが株式市場を強化しようとする取り組みと足並みを揃えるものです。2024年8月、同国は資本市場強化に向けた施策を提言するための検討グループを設置しました。
今回の動きは、シンガポールのIPO状況に大きな影響を与え、地域におけるデータセンター投資の重要なハブとしての地位をさらに強固なものにする可能性があります。そのため、市場関係者が注視することが予想されます。
W.Media ( Hazel Moises 記者)より抄訳・転載
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