
オラクルがExadata Databaseを日本のGoogleデータセンターに導入
5か所目、APAC初となるマルチクラウドの提供を開始
オラクルとGoogle Cloudは、Oracle Database@Google Cloudを日本の顧客に初めて提供します。
このマルチクラウドの提供により、顧客は、受注管理のトランザクション処理、サプライチェーン管理のデータウェアハウスとアナリティクス、金融サービスや電子商取引のリアルタイムトランザクション処理など、オラクルのデータベースとアプリケーションをGoogle Cloud内で実行できるようになります。
Oracle Database@Google Cloudは、2024年9月に一般提供を開始しました。このソリューションでは、オラクルのハードウェアがGoogleのデータセンター内に配置されます。
顧客は現在、Googleのアジア・北東1(東京)クラウドリージョンで、Oracle Exadata Database Service on Dedicated InfrastructureとOracle Autonomous Database on Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を実行できます。
Google Cloudとオラクルのパートナーは、Google Cloud MarketplaceからOracle Database@Google Cloudをプライベートオファーで購入し、顧客に再販することもできるようになります。
Google Cloud Japanの上級執行役員 パートナー事業本部の上野由美氏は、次のように述べました。「オラクルとGoogle Cloudは、日本で多くの共同顧客を抱えています。オラクルのデータベースやアプリケーションと、GoogleのAIプラットフォームサービスを安全かつ高パフォーマンスな方法で組み合わせることで、マルチクラウドの世界での成功を支援し、迅速なイノベーションを促進できることを大変嬉しく思います。」
Oracle Database Serviceは現在、ドイツ・フランクフルト、イギリス・ロンドン、アメリカ・アッシュバーン、アメリカ・ソルトレイクシティのGoogle Cloudリージョンで利用可能です。
今後12か月以内に利用可能になる予定の追加リージョンには、アジア-北東2(大阪)、アジア-南1(ムンバイ)、アジア-南2(デリー)、オーストラリア-南東1(シドニー)、オーストラリア-南東2(メルボルン)、ヨーロッパ-西8(ミラノ)、ヨーロッパ-西12(トリノ)、北米-北東1(モントリオール)、北米-北東2(トロント)、南米-東1(サンパウロ)、米国中部1(アイオワ)があります。
オラクルは他の大手ハイパースケーラーともマルチクラウドを提供しています。同社は2023年にマイクロソフトとの提供を開始し、2024年にOracle Database@AWSを発表、2025年に利用可能になる予定です。AWSソリューションは、2024年12月に限定プレビューで利用可能になりました。
Googleは2016年に東京のクラウドリージョンを立ち上げ、2019年には大阪に2つ目のクラウドリージョンを開設しました。2023年には、印西周辺に日本初の自社データセンターを開設しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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