理研、NTT、Fixstars Amplifyが「世界初」の汎用光量子コンピュータの開発に成功

日本の研究機関である理化学研究所は、NTT および Fixstars Amplify と共同で、世界初の汎用光量子コンピュータの開発に成功したと発表しました。

このプラットフォームは、大規模な量子計算を発展させるものとして期待されています。

利用者はインターネット経由のクラウドシステムを通じて同プラットフォームにアクセス可能ですが、当面は共同研究契約を通じてのみ利用可能です。

量子コンピュータは、時分割多重化を用いた連続可変アナログ設計を採用しています。これにより、時分割多重化された量子エンタングルメント上で量子テレポーテーションによる計算が可能となり、効率的な多段階の量子演算が実現します。

3 組織によると、この光量子コンピュータは室温より少し高い温度で動作し、数百テラヘルツまでの高速処理が可能だと発表しています。その結果、従来の量子コンピュータよりも高速かつ大規模な量子計算が可能になると期待されています。

理研はすでに富士通製の量子コンピュータを2式展開しており、また、HoneywellのQuantinuum社からシステムを調達する契約を結んでいます。さらに2024年5月には、理研が神戸の理研計算科学研究センターにIBM製の量子コンピュータを配備すると報じられました。

ソフトウェア開発会社Fixstars Corporationの一部であるFixstars Amplifyは、2021年に 設立された 量子ベースのクラウドプラットフォームです。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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