資産運用会社Blue Owlが、Stack所有のIPIと買収交渉中

10億ドルで売却との報道

資産運用会社Blue Owlが、データセンター投資会社IPI Partnersの買収を検討していることが報じられました。

Bloombergはこの件に詳しい関係者の話を引用し、Blue Owlがデータセンターやその他のデジタルインフラに投資するIPI Partnersを、約10億ドルで買収する方向で交渉していると報じています。

今月末にも買収が発表される可能性がありますが、両社とIPIのオーナーは本誌へのコメントを拒否しています。

IPIはIconiq CapitalとIron Point Partnersのジョイントベンチャーです。IPIはデータセンター開発会社のStack Infrastructure、米国での地域のエッジ会社RadiusDCを所有しています。

Blue Owlは資産運用会社で、運用資産は1920億ドルにのぼります。従来はデータセンターへの投資で知られていませんでしたが、最近、ChirisaおよびPowerHouseと50億ドルの合弁会社を設立し、主にAIクラウド企業のCoreWeaveのために全米でデータセンターを開発しています。

IPIは以前、T5に投資した後の2019年に、いくつかのT5データセンターと前年に買収した3つのInfomart施設を統合し、新たな事業者としてStackを立ち上げました。その後、同社は買収と新規開発を織り交ぜて成長してきました。

現在、同社のデータセンターポートフォリオは、建設中または開発中の4GWのほか、さらに2.5GWの拡張計画および拡張の可能性を有しています。同社は、スウェーデンのストックホルム、スイスのチューリッヒ、日本の大阪、オーストラリアのキャンベラ、韓国のソウルなど、24の市場に拠点を展開しています。

IPIは2022年9月にRadiusDCを立ち上げました。同社は当初、前年にIPIが買収したコロラド州デンバーのキャリアホテル「1500 Champa」内のスペースを提供していました。今年初めにはフロリダ州マイアミにデータセンターを取得しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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