エクイニクス、インドで事業を拡大 ~GPX Global Systemsのインド事業を1億6,100万米ドルで買収

エクイニクスは、GPX Global Systemsのインド事業を1億6,100万米ドルで買収しました。

GPX Global Systemsのインド事業には、ムンバイにあるファイバー接続キャンパスと2つのデータセンターが含まれるとエクイニクスは声明で述べています。今回の買収によりエクイニクスはインドにおいて、国際的に事業を展開しているインド企業や、インド市場での成長やイノベーションを追求するグローバル企業に機会を提供できるようになります。

同国では5Gの展開が予定されており、エクイニクスを利用することでデジタル時代を先取りし、インフラの迅速なデジタル化と拡張、ハイブリッド・マルチクラウド・アーキテクチャの採用、インド国内の350社以上の国際ブランドや地元企業との相互接続など、従来型ビジネスからデジタルビジネスへの進化を加速させることができるとしています。

エクイニクスは同時に、マネージング・ディレクターのマノジ・ポールがインド事業を率い、インドのデータセンター業界に対する豊富な経験を活かして、企業のデジタルトランスフォーメーションへの移行をサポートすることを発表しました。

同氏は25年以上の経験を持ち、エクイニクス入社前はGPX India社のインドビジネスを指揮し、インドで最も著名なキャリアニュートラルでクラウド密度の高いデータセンターとしての地位を確立しました。その以前は、Bharti Airtel Ltdに11年間勤務し、西部地域のエンタプライズ担当COOを務めました。

エクイニクス・アジア・パシフィックのプレジデントであるジェレミー・ドイチュは次のように述べています。「インドは、アジア太平洋地域のデジタル・リーダーに大きなチャンスをもたらします。Platform Equinixをインドに導入することで、アジア太平洋地域におけるデジタルインフラストラクチャのリーディングプロバイダーとしてのエクイニクスの地位を確固たるものにするだけでなく、インドで事業を展開する現地企業や多国籍企業に、ムンバイでデジタルインフラストラクチャを相互接続・管理するという新たな選択肢を提供します。当社のグローバルな専門知識と独自の相互接続エコシステムが、インドのビジネスを引き続き強化していくと確信しています。」

マノジ・ポール は、ワールドクラスの高度に相互接続された2つのデータセンターを追加しPlatform Equinixをインドに拡張することで、インド国内でのさらなる拡大のためのプラットフォームを提供することができると述べています。「エクイニクスのグローバルな事業展開と業界最大のエコシステムにより、当社はインドにおけるデジタル革命の重要な役割と推進力を担い、国内およびグローバルなビジネスの飛躍を支援することができます。」

インドとのつながりを強化

今回の買収により、ムンバイに新設された2つのInternational Business Exchange(IBX)データセンターEquinix MB1、MB2は、世界有数のCSP、CDNプロバイダー、すべてのローカルキャリア、170のISP、5つのインターネットエクスチェンジなど、350以上の国際的ブランドや地元企業が参加するネットワーク密度の高いデータセンターキャンパスを形成します。

ムンバイにある2つのデータセンターは、数多くのグローバル企業のデジタルインフラの拠点となっており、最初に1,350台のキャビネットを提供、さらに500台のキャビネットを追加して構築します。これらの施設が完全に構築されると、Platform Equinixのコロケーションスペースは90,000平方フィートを超えることになります。

エクイニクスのムンバイ・キャンパスはクラウド環境を提供し、AWS Direct Connect、Google Cloud Dedicated Interconnect、Oracle Cloud Infrastructure FastConnectなどの主要なクラウドサービスに直接アクセスできます。また、AMS-IX India、Extreme IX、Mumbai IX-DECIX、National Internet Exchange of India(NIXI)、Bharat IXなどの主要なインターネットエクスチェンジをホストしており、ISP、キャリア、CDN、大企業がインターネットトラフィックを交換できるようになっています。

調査会社 Frost & Sullivan によると、インドは2030年までに2兆米ドル規模のデジタル経済になり、21%のCAGRで成長すると予想されています。同社はまた2025年までにインドの企業の40~50%が、アプリケーションの展開にコンテナ型のハイブリッド・マルチクラウドを採用すると予測しています。

GPXのインドにおける既存ユーザーは今後、世界中のPlatform Equinixの機能にアクセスできるようになります。例えば、世界有数のスマートデバイスブランドOPPOは、MB2でZenlayerのIPトランジットとIPピアリングサービスを活用して、OPPO App Market Store、現地の公式ウェブサイト、エンドユーザーデータなど、インドにおける重要なITオペレーションをサポートします。

エクイニクスは今回の買収により、OPPOのインドにおけるオムニチャネル戦略とグローバルな事業拡大をさらに支援します。OPPOはインドのエクイニクスで構築したデジタル・インフラストラクチャを、エクイニクスのグローバル・プラットフォームを介してどこにでも簡単に複製することができます。

エクイニクスは長年にわたり、HCLテクノロジーズ、インフォシス、TCS、Wiproなどのインドを拠点とするパートナー企業が、顧客のデジタルインフラのインド国外のエクイニクスIBXデータセンター経由の展開をサポートしてきました。

Platform Equinixは、世界27カ国、65都市で230を超えるデータセンターを展開し、Fortune 500企業の50%以上を含む1万社以上の大手企業にデータセンターと相互接続サービスを提供しています。現在エクイニクスはアジア太平洋地域において、オーストラリア、中国、香港、インド、日本、韓国、シンガポールの13都市で49のIBXデータセンターを運営しています。

Zenlayerの創業者兼CEOジョー・ズウは次のように述べています。「世界各地に185以上の拠点を持つZenlayerは、低レイテンシでワールドワイドなオンデマンドのエッジクラウドサービスを企業に提供し続けています。当社のグローバルエッジクラウドプラットフォームをエクイニクスのグローバルな拠点とクラウドエコシステムと組み合わせることで、お客様のハイブリッドマルチクラウドインフラストラクチャをさらに最適化し、ユーザーのデジタル体験を向上させることができます」

エクイニクスのアドバイザーは、JP Morgan、Cyril Amarchand Mangaldas、Deloitte Touche Tohmatsu India LLPが務め、GPXのアドバイザーは、KPMGとKanga & Coが務めました。

W.Media (Venkatesh G記者)より抄訳・転載

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。