EU、NvidiaのArm社買収に関する正式な調査を開始~懸念される規制当局のリストに加わる

欧州連合(EU)は、Nvidia社が提案しているArm社の540億ドルでの買収について、正式な調査を開始します。

この調査はNvidiaが欧州委員会に買収について正式に通知した後、9月6日からの週にすぐに開始される見込みであると、Financial Times紙は報じています。

NvidiaはEU規制当局への買収に関する通知が遅れており、欧州委員会は現在、夏休み中です。

この遅延の可能性については、NvidiaのCEOジェンセン・フアンが今月初めに、「規制当局との話し合いは当初考えられていたよりも時間がかかっている 」と認めていました。

NvidiaはArm社のオーナーであるソフトバンクとの契約により、2022年末までに買収を完了することになっており、その時点でソフトバンクは同社を株式公開することができます。Nvidiaはこれまで、2022年3月までに買収を完了するとしていました。

しかし現在この取引は世界中で監視の目にさらされています。米国では、 Google、Microsoft、Qualcomm の3社がこの買収によって競争が制限されると訴えたため、FTCが調査を開始しました。

また今月初めには、中国の競争規制当局がこの買収について正式な審査をまだ開始していないことが明らかになりました。

一週間ほど前には英国の競争監視委員会が「Nvidia社の競合他社の競争力を損なう合併事業の能力と動機に関連して、重大な競争上の懸念を発見した 」と発表したばかりです。

CMAは英国のオリバー・ダウデン・デジタル担当国務長官に予備報告書を送った後、さらなる調査を推奨しました。

CMAの最高責任者アンドレア・コシェリは次のように述べています。「我々は、 NvidiaがArm社を支配することで、同社の競合社が重要な技術へのアクセスを制限され、最終的にこの重要な成長市場でのイノベーションが阻害されることで、Nvidia社のライバル企業にとって真の問題が生じることを懸念しています。その結果、消費者が新製品を手に入れられなくなったり、価格が上昇したりする可能性があります。 」

Nvidiaは、コア技術を他のチップ設計者にライセンス供与することに依存するArmのビジネスモデルを実質的に変えることはないと長年主張してきました。

Nvidiaの広報担当は声明の中で「この取引がArm社、そのライセンシー、競合力、そして英国にとって有益なものになると確信しています 」と述べています。「我々は規制上の手続きを進めており、欧州委員会にこの取引について説明し、懸念事項に対処する予定です。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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