GIPとEQT、米国の電力会社AESを107億ドルで買収することで合意

AESは米データセンター向け再生可能エネルギー大手の一角

BlackRock傘下のGlobal Infrastructure Partners(GIP)とEQTが主導するコンソーシアムは、世界最大級の再生可能エネルギー企業であるAESを買収することで合意しました。

買収額は約107億ドルで、AESのデータセンター向け電力供給事業における主要プロバイダーとしての地位を強化することを目的としています。

報道によると、GIPとEQTはAESに1株あたり15ドルを支払う予定です。

AESは今回の買収により、米国の規制対象となる電力事業や競争型のクリーンエネルギー事業、さらに中南米の重要な電力インフラ資産を含む各事業部門全体において、長期的な成長をより力強く支えられる体制が整うとしています。

AESの社長兼CEOであるAndrés Gluskiは、次のように述べました。「産業を支え、電力の未来を形づくってきた45年の歴史の中で、AESはお客さまや地域社会の変化する電力ニーズに応えるため、多様なポートフォリオを構築してきました。今回の提携は既存株主の価値を最大化するものであり、当社が顧客や地域社会、従業員への責任を果たし続ける中で、長期的な成功に向けた基盤を整えるものだと考えています。AESのイノベーションやグローバルな事業基盤、多様なポートフォリオを評価していただいているコンソーシアムと提携できることを楽しみにしています。」

また、GIPの会長兼CEOであるBayo Ogunlesiは、次のように述べました。「AESは競争市場における発電分野のリーダーです。特に米国では、発電・送電・配電の新たな設備に対する大規模な投資が求められています。私たちは電力インフラ投資におけるGIPの経験と運営能力を生かし、手頃な価格で安全かつ信頼性の高い電力を市場に提供するというAESの取り組みをさらに加速させていきたいと考えています。」

今回の買収により、AESはデータセンター業界向けの主要な電力供給企業としての地位をさらに強化すると見込まれています。同社はこれまでに複数のデータセンター事業者と数多く契約を締結してきました。直近では、テキサス州ウィルバーガー郡で開発が進む新たなデータセンターに対し、オンサイト電力を供給する契約をGoogleと締結しました。

また、テキサス州とカンザス州でも合計650MW超の太陽光発電を供給する電力購入契約(PPA)をMetaと締結しています。さらに、ミシガン州、ミズーリ州、イリノイ州において、合計475MWの電力を供給する3件のPPAをMicrosoftと結んでいます。

AESは米国全体で、稼働中または開発中の資産として合計3.7GWのポートフォリオを保有しています。同社によると、現在は9州で合計2GWのクリーンエネルギーおよび蓄電プロジェクトを開発中です。

GIPもデータセンター市場で複数の取引を手がけています。11月には建設会社ACSとともに、20億ユーロ(約23億3,000万ドル)規模の合弁会社を設立し、データセンターの建設および運営を行うと発表しました。

この合弁会社は、米国、欧州、アジア、オーストラリアで計画されているデータセンター案件からなるACSの既存のデジタルインフラ事業パイプラインを統括します。想定される総容量は1.7GWです。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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