データセンター企業Vxchngeが事業停止

同社は全施設を売却

米国のデータセンター事業者であるVxchngeが事業を停止しました。

同社は近年、CologixとElement Criticalに多くの施設を売却した後、今年初めに大規模なポートフォリオをH5に売却していました。

H5への取引に含まれない施設を少なくとも1つ持っていましたが、Vxchngeの元スタッフがDCDに語ったところによると、現在同社の施設はすべて売却されたとのことです。

VxchngeのWEBサイトは、もはや閉鎖されているようです。Way Back Machineによると、同社のサイトは2022年1月下旬に停止しています。

今年初め、H5 Data Centersは米国内にある7つのVxchngeデータセンターを非公開の金額で買収しました。これらの施設は、テネシー州ナッシュビル、フィラデルフィアとピッツバーグ、オレゴン州ポートランド、ミネソタ州セントポール、ニュージャージー州セコーカス、ミズーリ州セントルイスにまたがり、合計250,000平方フィート (23,200 sqm) 以上に及びます。多くは、Vxchngeが2015年にSungard ASから取得したポートフォリオの一部でした。

その売却に続いて、他の多くの施設も売却されました。vXchngeは昨年、オースチンのデータセンターをElement Criticalに売却し、84,000平方フィート(7,800平方メートル)のサンタクララの施設をCologixに売却しており、さらに2020年にはミネソタ州ミネアポリスの511ビル内の16,000平方フィートの施設をCologixに売却しています。

H5への売却により、Vxchngeはノースカロライナ州ダーラムにある1つの施設だけを残すことになりました。4518 S. Miami Blvdにある14,000平方フィートの平屋建ての施設は1997年頃に建設され、以前はSungardが利用していました。Vxchngeは、この最後の施設が売却されたこと、あるいは撤退したことを公表していません。

BizJournalによると、不動産会社のAlvarez & Marsal Property Investmentsは、この施設がある4棟のオフィスパークをTME Investmentsから2021年末に1825万ドルで購入した際に、このデータセンターを取得しました。

記事が掲載された時点では、Vxchngeはまだテナントとしてリストされており、その後、別のプロバイダーがこの施設での運用を引き継いだかどうかは不明です。Google Mapsのストリートビューによると、2022年6月時点でも、敷地の入り口にはVxhcngeのロゴが確認できたといいます。

しかし、このサイトの運営/賃貸は、ホスティングとクリプトマイニングの会社に引き継がれた可能性があります。AceHostという会社は最近、この施設をWEBサイトに掲載し始めました。ホスティング、コロケーション、クリプトマイニングサービスを提供するこの会社は、フロリダ州タンパの412 E Madison Street suite 1010と203 N Marion Streetにもスペースを提供しています。DCDは同社に詳細について問い合わせています。

同社は以前、近くのローリーで4020 Westchase Boulevard(WestChase1としても知られるオフィスビル)に2つ目の施設を運営していましたが、以前その場所から撤退していました。

Vxchngeは、Stephens GroupがカリフォルニアのコロケーションプロバイダーBay Area Internet Solutions(BAIS)を買収した後の2013年に設立され、その後Stephens Groupの他のコロケーション企業FiberMediaと合併されました。元Switch and DataのCEOであるKeith Olsenは、同社の存続期間中、同社を率いていました。

FiberMediaの創業者で元CEOのMichael Roarkはその後、iM Criticalを設立し、米国で多くのEdge施設を開発しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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