American Tower、インドのタワー事業の売却を検討

Brookfieldはフルバイアウトに意欲的

American Tower Corporation (ATC)は、インドのタワー事業部門の株式の過半数、あるいは事業全体の売却に前向きであると報じられています。

ボストンに本社を置く同社は、100%売却して市場から完全に撤退することに前向きで、カナダの投資管理会社Brookfieldと交渉していると言われています。

Economic Times (ET)によると、Brookfield は ATC India の完全買収にしか興味がないといいます。同誌はこの件に詳しい関係者の話を引用し、ATCはStonepeak Partners、Macquarie、KKRなど他の著名な企業とも話し合いを行ったと報じています。

Brookfieldは、インドの通信事業者Reliance Jioから通信タワーを購入したSummit Digitelをすでに所有しているため、この市場に関する知識を持っているとETは指摘しています。

しかし、BrookfieldとATCは価格に合意できておらず、ATCは40億ドル近く、Brookfieldは30億ドル近くを希望していると伝えられています。

ATCの同国におけるタワー部門は、2022年末時点で76,000以上のタワーで構成されていますが、同国における最大の顧客は債務超過のVodafone Idea(Vi)です。

ATCは当初、インド部門の株式50%の売却を希望していましたが、どうやらそれ以上を提示せざるを得なくなったようです。

ある関係者がETに語ったところによると、ATCはタワーを1本5万ドル以下にすることに消極的で、一方で Brookfieldはタワーの過払いについて懸念していると指摘しています。

今年初め、ATCはBrookfieldと共に、スペインの通信インフラプロバイダーであるCellnexの買収の可能性を検討していると報じられていました。

Brookfieldは、タワー会社の株式購入に非常に積極的です。米国のDigitalBridgeと共同で、ドイツテレコムのGD Towers部門の51%の株式を確保しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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