デジタル・リアルティ、Interxionブランドを廃止の方向へ

デジタル・リアルティは、今年末にInterxionブランドを廃止させる方針である事を発表しました。

1998年にオランダで設立されたInterxionは、2020年3月にデジタル・リアルティにより買収されました。同社はその後、欧州地域ではInterxion: A Digital Realty Companyという名称を使い続けていました。

しかし、同社はInterxionの施設をデジタル・リアルティという中核的な名称にブランド変更し、アジア太平洋地域や北米での事業との整合性を図ることを検討しています。

2022 年を通して、当社は統合されたグローバル企業になることに注力している。それは当社が事業を展開するすべての国の顧客にとって重要な現地での存在感と専門性を維持しつつ、協力的かつ顧客志向の事業をさらに簡素化し、推進するのに役立ちます」同社は更新が行われた「会社概要」ページの中でこのように述べています。「私たちは、企業とデータを大胆な方法で結びつけ、私たちの未来を決めるイノベーションを促進するという新たな目的のもと、Interxion からデジタル・リアルティへのブランド変更を開始し、2022 年 9 月に主要な活動を開始します」

Interxionは、1998 年に Bart van den Dries氏 がEuropean Telecom Exchange BVとして設立し、同年末に Interxionと改名しました。同社はその後2011年1月28日にニューヨーク証券取引所でのIPOを完了しました。

Interxionは2015年に欧州で競合していた、英国に拠点を置くデータセンター企業Telecityと合併する予定でしたが、エクイニクスが提示価格を吊り上げ、同社を買収しました。

デジタル・リアルティは、2019年10月に84億ドルの取引でInterxionの買収を発表しました。この取引は翌年に完了しましたが、その当時、Interxionは欧州の13の都市圏に53か所、トータルで290MW容量のデータセンターを有していました。

その後もInterxionは欧州全域で施設の開設を続け、直近ではスペインのマドリードに新施設を発表し、ベルギーのブリュッセルでも着工し、さらにギリシャのLamda Hellix、キーナのicolo.io、ナイジェリアのMedallionなど各地域の小規模事業者の過半数株式を取得しました。

デジタル・リアルティが、Lamda Hellix、icolo、Medallion、そしてラテンアメリカの Ascenty合弁企業などを将来的にブランド化する計画があるかどうかについては不明です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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