英国政府、NvidiaのArm社買収阻止を検討

まとまらない買収にまた新たな障壁が発生

英国は、国家安全保障上のリスクがあるとして、Nvidia社による400億ドル規模のチップデザイナーArmの買収を阻止することを検討しています。

ブルームバーグの報道によると、この買収の可能性に関する競争・市場庁(CMA)の調査には国家安全保障上の懸念が含まれており、英国は現在この買収を阻止する方向に傾いています。

最終的な決定は下されておらず、英国は安全保障上の問題をさらに深く検討することになるでしょう。また一定の条件付きで、買収を承認する可能性もあります。

Microsoft、Google、Amazon、Graphcoreといった企業が、この買収を阻止するようCMAに書面で要請したと考えられます。また、抗議したQualcommは同社の株式公開を提案し、Arm社に投資すると述べています。

しかし、Broadcom社、MediaTek社、Marvell社の3社は、この取引を支持すると述べています。

Nvidia社は声明の中で、「当社は英国政府との規制プロセスを継続しています。我々は、彼らの質問を待っている状況で、先方からのいかなる問題も解決できると考えます。」

今回の報道は、2020年9月に発表されたこの取引について、中国の規制当局がまだ正式な審査を開始していないことが明らかになった数日後のことです。

欧州委員会もNvidiaがまだ書類を提出していないことから、規制審査を開始していません。欧州委員会は現在、夏季休暇のため休会中です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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