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デジタル・リアルティ、イスラエルへの進出でMivne社と提携

DRT、中東初の施設を計画

デジタル・リアルティは、イスラエルのテルアビブに新しいデータセンター・キャンパスを開発する予定です。

同社は今週、イスラエルでのデータセンター開発を行うために Mivne Real Estate との合弁会社を設立し、ペタ・ティクヴァにマルチテナント・データセンター・キャンパスを計画中であることを発表しました。

Mivne社は不動産開発・所有・運営を手掛ける企業であり、イスラエル国内におよそ190万平方メートルの収益物件と約78万平方メートルの土地区画を保有し、「広大な」「ランドバンク」を有していると言われています。

この合弁会社は、Digital Realty Mivneというブランド名で運営される予定です。両社は、2023年を第1期とし、20メガワットの施設を開発する計画です。

「本日の提携は、デジタル・リアルティの中東での事業、顧客、パートナーにとって、新たな章の始まりと なる。このパートナーシップにより、当社の成長がさらに加速され、世界中での顧客のデジタルトランスフォーメーションをサポートする能力が高まると期待している」と、デジタル・リアルティの CEO、A・ウィリアム・スタイン氏は述べています。「このパートナーシップは、新規市場参入に向けた我々の一貫した実行を意味する。また、Mivneの地元の投資家や運営事業者としての豊富な経験を活用し、彼らと提携できることをうれしく思っている」

また、MivneのCEOであるDavid Zvida氏は次のように述べています。「データセンター分野への参入は、Mivneにとって戦略的な成長エンジンである。Mivneの大規模かつ戦略的なランドバンクとそのイスラエル全土に広がる地理的分布により、合弁会社は戦略的に配置された専用データセンターを開発できるようになる。実証済みの運営能力と国際的な顧客やサプライヤーとの幅広い関係を持つデジタル・リアルティのような国際的な大手事業者との戦略的パートナーシップにより、当社はイスラエルのデータセンター市場でリーダーシップを発揮することができるだろう」

これは、デジタル・リアルティにとって中東地域での最初のデータセンターとなります。現在、最も中東に近い施設はギリシャのアテネにあります。ちなみに競合のコロケーション企業であるエクイニクスは、トルコとアラブ首長国連邦にデータセンターを保有しています。

AWSGoogleMicrosoftOracleはいずれもイスラエルにデータセンターを建設中です。特にAWSとGoogleは、イスラエル政府向けにクラウドサービスを提供する12億ドル規模のNimbus入札を落札しています。

一方、KKRのGTRはテルアビブのペタティクバ地区に施設を建設中で、EdgeConnexは昨年、現地の事業者であるGlobal Data Centerを買収しています。また、Serverfarmも同国に進出しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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