GTRとKKR、イスラエルに地下データセンターを建設

KKRが支援するGlobal Technical Realty(以下GTR)は、イスラエルのペタ・ティクバに10.5MWのデータセンターを新設すると発表しました。

このデータセンターは、4,800平方メートル(51,700平方フィート)の2フロアで構成される地下サイトとなり、各フロアではそれぞれ8MWと2.5MWのIT容量が提供される予定です。

GTRは、既存の建設パートナーであるMercury社と協力し、このプロジェクトを2フェーズに分けて実施し、2023年第2四半期までに稼動開始を目指しています。

尚この施設は、クラウドサービスプロバイダー7社、イスラエル・インターネット・エクスチェンジ(IIX)、複数キャリアなどを収容するキャンパス内に配置されます。

GTRの創業者兼CEOであるFranek Sodzawiczny氏は次のように述べています。「7月に最初のプロジェクトを立ち上げた直後に、世界で最も急速に成長しているハイテクハブの一つであるイスラエルに、2つ目のデータセンターを立ち上げることができ、大変うれしく思っている。ダイナミックに、急速に進化しているデータセンターセクターでは、これまでにないレベルのグローバルな投資活動が行われている。明確な戦略と経験豊富なチームを持ち、十分な資本力を持つアジャイル・プラットフォームとして、当社は優先市場でチャンスを見つけたらすぐさま行動することができる」

また、KKRのディレクターであるAndrew Peisch氏は、「イスラエルは、ハイテク・イノベーションの起業家拠点であり、EMEAにおける当社のデータセンター戦略にとって重要な市場である。この地域で進行中のデジタルトランスフォーメーションの加速を支援するために、高品質なプロジェクトに投資できることを嬉しく思う」 とコメントしています。

GTRは、投資会社のKKRが昨年立ち上げた会社で、大手テクノロジー企業の顧客向けに、欧州全域でオーダーメード・データセンターの設計・建設・運用を行っています。CEOのSodzawiczny氏は過去、後にEquinixやCyrusOne Inc.に買収されるZenium Data Centersを設立した人物です。

今回の新施設は、GTRにとって欧州・中東・アフリカ地域では2番目、イスラエルでは初のデータセンター投資となります。GTRは先月、英国のロンドンに40.5MWのデータセンターを建設すると発表しました。スラウのこのサイトは、相互に接続される3棟のデータセンターを備え、それぞれの施設は5,375平方メートル(57,900平方フィート)以上の床面積と13.5MWの容量を持ち、2022年第4四半期には完成予定です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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