
Acoustic、オーストラリアにクラウドベースのデータセンターを開設
かつてIBMの一部門だったAcoustic社は、オーストラリアでクラウドベースのデータセンターを現地で立ち上げることを発表しました。
同社は国内での成長を促進し現地チームを拡大するために「数千万ドル」の投資を行うと述べていますが投資の具体的な内容については触れていません。
Acousticは2020年にIBMから独立し、現在はローカルのDataMine、Merkle Australia、KWPI Agencyなど世界で100社以上のパートナーを有しています。同社は高度なプライバシーやガバナンスのニーズを持つ顧客へのサービスを専門としており、これが現地にデータセンターを構築する主な理由だといいます。
現地に足跡を残す
同社のCEOデニス・セルフ氏はこう述べています。「我々の市場参入のアプローチは、アジア太平洋地域と日本における強力なローカルフットプリントを構築するというコミットメントに支えられており、お客様とパートナーが成長と収益を維持するために必要なオペレーション上のサポートとパフォーマンスを提供します。」
また、ISO 27001、27017、27018の認証取得やSOC Type1への対応にも力を入れていくと言われています。
6月には、オーストラリア国防省がキャンベラにデータセンター新設を発表しましたが、このデータセンターはMacquarie Telecom Groupが運営することになっています。
他の州でも、このようなデータセンターの設置が進んでいます。ニューサウスウェールズ州政府は、2億6400万ドルを投じてシドニーに新設することに同意しました。このデータセンターの建設は9月に始まり、2023年3月までに運用を開始する予定です。
「オーストラリアはAcousticの主要な成長市場のひとつであり、ここでの事業拡大は当社のグローバルな成長にとって重要なステップです」とセルフは付け加えました。
データセンター事業者は、データ主権やグローバルな個人情報保護法の遵守を目的とした顧客(特に大企業や公共部門の顧客)の要望の高まりや、レイテンシーやアクセスの改善に対応した、現地でのクラウドベースのデータセンターを構築するために、オーストラリアでのプレゼンスを高めています。
最近では、オーストラリアの不動産開発会社Hickory社とStockland社が、データセンター事業への参入を発表しています。
W.Media(Venkatesh G 記者)より抄訳・転載

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