Globe社、STT GDCとフィリピンにおけるデータセンター共同事業化に向けて協議開始
電気通信、金融テクノロジー、デジタルマーケティングソリューション、新興企業向けベンチャーキャピタル資金調達、エンターテインメント、バーチャルヘルスケアなどを主な事業とするフィリピンの大手デジタルプラットフォーム企業Globe社は、シンガポールに本社を置くST Telemedia Global Data Centres(STT GDC)との間で、Globeのフィリピンにおけるデータセンター事業(Globe DC)分割に関する独占契約を締結しました。
この契約に基づきGlobeとSTT GDCは、Globe DCに関連する協議を開始し、最終的な契約の締結を目指します。STT GDCは世界的に急成長しているデータセンタープロバイダーのひとつです。この取引は合弁会社の形態をとることが予想され、Globeは主要株主として留まることになると声明で述べています。
Globe DCへの投資は大手データセンター事業者との提携を通じて、フィリピンおよび地域におけるトップクラスのデータセンター事業を構築するという、Globeのデータセンター事業の長期戦略に完全に合致しています。さらにこの取引は、フィリピンの人々に強力なデジタル・エコシステムを実現するための接続性とソリューションを提供する一流のデジタルソリューション・グループへの革新を目指すGlobeの取り組みを強化するものです。
Globeの社長兼CEOアーネスト・L・クーは次のようにコメントしています。 「フィリピンは、世界中で急増するデータセンターの需要を取り込むための戦略的な位置にあります。当社の強力な実績と広範な顧客層に加え、STT GDCの運営に関する深い専門知識により当社はフィリピンにおけるデータセンターのリーディングカンパニーとなることができます。STT GDCとの合弁事業の可能性は、Globeにとって複数年にわたる重要な成長要因となり、GCashによるB2Cの成功に続いて、今回はB2B分野でのデジタル・プラットフォームへの変革をさらに推進することになるでしょう。」
この議論は現在進行中であり、最終的な取引につながるかは確実ではありません。Globe側は必要に応じてフィリピン証券取引所の規則に従い、関連する発表を行う予定としています。
ポートフォリオの拡大
Globeは、その完全子会社であるInnove Communications, Inc.を通じて2001年からデータセンターを運営しており、以来そのポートフォリオを全国に拡大し、社内のニーズと様々な業界の企業顧客の両方にサービスを提供しています。同社のデータセンターは世界的に競争力のある先進的な標準規格に準拠した安全性の高い施設で、キャリアニュートラルなコロケーションスペース、マネージドセキュリティ、ミッションクリティカルなアプリケーション、クラウドソリューションなど、グローバルクラスのデータ、ネットワーク、テレコミュニケーション、ITサービスを提供しています。
Globeは将来の大規模需要を見越して拠点を拡大し続けているため、このポートフォリオは拡大することが予想されます。同社のデータセンター施設は中期的には最大45MWの電力拡張が可能で、STT GDCとの提携がフィリピンにおけるデータセンターの成長戦略と市場シェアの地位を加速させる次の重要なステップであり、この地域の構造的な成長トレンドを活用し、主要なステークホルダーに長期的な価値を創出することができると考えています。
W.Media (VENKATESH GANESH)より抄訳・転載
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。