UAEのG42、TikTok所有ByteDanceの株式1億ドル買収
評価額が2200億ドルに下落
アラブ首長国連邦の人工知能とクラウドコンピューティング企業G42が、TikTokを所有するByteDanceの株式1億ドル以上を取得しました。
ブルームバーグによると、ByteDanceの評価額は2200億ドルだったとのことです。
この投資はG42の42XFundを通じて行われ、担当者はG42の会長でUAEの国家安全保障顧問である、Sheikh Tahnoon bin Zayed al-Nahyanでした。
2,200億ドルという評価額は、これまでと比べると著しく低いです。ByteDanceの評価額は、2021年にはセカンダリーマーケットで最高4,000億ドルの評価額に達し、2023年にByteDanceが自社株買いを行った際には、3,000億ドルが提示されていました。
G42の投資の直後、別の無名のファンドが2250億ドルの評価額で同社を買収しました。
つい先週、米下院は ByteDanceがTikTokの売却を行うよう、実質的に迫る法案を可決しましたが、上院での決定はまだです。
こうした動きの背景にはトランプ前大統領によって提起された国家安全保障上の懸念があります。 TikTokは現在、米国のユーザーデータをOracleのサーバーに移行している最中ですが、法案が可決された場合、6ヶ月後にアメリカ国内の事業を売却していなければ、同プラットフォームにWEBホスティングを提供できなくなります。
ByteDanceの他の投資家には、Sequoia Capital China、SIG Asia Investments、Coatue Management、SoftBank Group Corp.などがいます。同社の投資家の約3分の2は非中国人で、その大半は米国に拠点を置いています。
G42はアブダビを拠点とする人工知能とクラウドコンピューティングの会社で、石油やガスのセクターのほか、政府、ヘルスケア、金融に対してもソリューションを提供しています。同社はKhazna Data Centersの株主でもあります。
今月初め、G42はEcoCloudと提携し、ケニアに地熱発電によるデータセンターを開発すると発表しました。この開発は当初100MWの予定ですが、潜在的には1GWの容量まで構築できる可能性があります。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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