
AWSがプライベート5Gサービスを終了
クラウドのプライベート5Gが正式に利用不可に
Amazon Web Services(AWS)が、AWSプライベート5Gサービスを終了しました。
5月20日に発表された同社のアップデートで、AWSは同サービスがサポート終了日を迎え、アクセスできなくなったことを明らかにしました。
同社は、2022年夏に商用版のプライベート5Gプラットフォームを発表しました。
プライベート 5Gは、AWSが管理するハードウェア上で動作するスモールセル無線ユニット、Outpostsサーバー、5Gコア、無線アクセスネットワーク(RAN)ソフトウェアを統合したもので、1つのネットワークにつき最大100枚のSIMカード(または個々のデバイス)に最大150Mbpsでデータを送信できる無線ユニットをサポートするとされていました。
これにより、企業はオンプレミスにプライベートモバイルネットワークを展開し、従量課金モデルで運用できるようになりました。
当初は4G LTEをベースにしており、5Gハードウェアへのアップグレードが計画されていました。
DCDの現在の姉妹会社であるSDxは当時、AWSプライベート5Gプラットフォームに対するアナリストの意見は 「まちまち 」だったと報じていました。
2022年、当時IDCのワールドワイド通信担当プログラムVPであったDaryl SchoolarはSDxに対し、「完全な商用ローンチというよりは、ベータ版ローンチのように見える」と語りました。他のアナリストはSDxに対し、AWSは各市場の通信事業者と取引したくない多国籍企業をターゲットにしているのではないか、あるいは、より多くの収益経路を見つけるための戦略ではないかと述べています。
サービス終了の理由は明らかにされておらず、DCDはAWSにコメントを求めています。
プライベート5Gはなくなったものの、AWSは通信サービスプロバイダーと提携して「Integrated Private Wireless on AWS」を提供しています。このソリューションは、CSPのプライベート5Gおよび4G LTEワイヤレスネットワークを、AWSリージョン、AWSローカルゾーン、AWSアウトポスト、AWSスノーボールにまたがるAWSサービスと統合しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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