中国、世界最大かつ最先端の5Gネットワーク展開で世界をリード

中国工業情報化部（MIIT）は、世界で最も広範かつ先進的な5Gネットワークの展開に成功したと発表しました。9月末までに合計319万の5G基地局が展開され、この成果は中国のデジタル経済における継続的な拡大の基盤を強化するものと期待されています。

MIITの張雲明副部長によると、国内の5Gスマートフォンユーザー数は現在7億3700万人を超え、国内携帯電話ユーザー全体の42.8％を占めているということです。さらに、前月末までに2万以上の5G対応産業用仮想プライベートネットワークが構築されたとしています。

張氏は、中国が5Gの領域で重要な技術的ブレークスルーを達成し、5Gネットワーク、チップ、デバイス、端末、関連産業を網羅する包括的な産業エコシステムを確立したと強調しました。

張氏はまた、中国が世界の5G標準の形成に積極的な役割を果たしており、9月末時点で世界の5G技術に関する必須特許の42％を蓄積していることも強調しました。

同省は、製造、鉱業、電力、港湾管理などさまざまな分野で5G技術の統合を促進する計画を進めています。さらに、医療や教育などの分野でも新たな応用の可能性を探ることを目指しています。現在、5G技術は同国経済の主要97分野のうち67分野で導入されています。

つい最近、中国南西部のチベット自治区は、ガル県ゴグモ郷の5G基地局の稼動に続き、全市町村をカバーする5Gネットワークの確立に成功しました。

Omdia Researchによると、中国はすでに60万以上の5G基地局を増設し、今年末までに290万に達する勢いであるとしています。政府の統計によると、中国は2月までの4年間で約238万基の5G基地局を設置した計算になります。

さらに、China MobileのAnnual Economy Reportによると、5Gは2024年までに4Gを追い抜き、中国における支配的なモバイル技術になると予測しています。ネットワークの展開が拡大し、より手頃な価格のデバイスが利用できるようになるにつれ、5Gの採用は増加の一途をたどっています。

W.Media （Hazel Moises 記者）より抄訳・転載