データセンターのホットスポットが米国の電力使用量増加を牽引
全体の消費量は過去4年間で1%増加
米国エネルギー情報局(EIA)が発表したところによると、米国10州におけるデータセンター開発により、過去4年間でアメリカ全土の商用電力使用量が1%増加したとのことです。
米国の送電網に焦点を当てた政府統計機関であるEIAの報告書によると、2019年から2023年の間に米国では電力需要が140億キロワット時(BkWh)増加し、全体では1%増加したことが明らかになりました。
「商業用電力需要の伸びは、データセンターのような大規模なコンピューティング施設の開発が急速に進んでいる一握りの州に集中しています」 と報告書は述べています。
それによると、電力需要の伸びが最も大きい10の州における商業用電力需要は、2019年から2023年の間に合わせて42BkWh増加し、その間にこれらの州で10%の伸びを示しました。対照的に、他の40州の需要は同期間に28BkWh減少し、3%減少しました。
世界最大のデータセンター市場の2つがあるバージニア州とテキサス州は、全体量では最も電力需要が伸びましたが、相対的に最も伸びたのはノースダコタ州で、4年間で電力使用量が37%増加しました。
ノースダコタ州に進出しているデータセンター企業には、クリプトマイニングとAIプロバイダーのApplied Digitalがあり、最近、州内に施設を拡張するために2億ドルの融資を受けました。同社は、拡張施設のスペースを占有するハイパースケーラーとの契約に合意しました。
EIAは将来を見据え、全米の商用電力販売量は2024年に3%、2025年に1%増加すると予想し「データセンターの開発は急速に進化しており、より多くの情報を得るにつれて、今後の予測を再評価する予定です」と述べています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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