Eutelsat、エアバスに340基のOneWeb LEO衛星の新規契約を発注し、合計1,040基のコンステレーションを構築へ

この新規契約は、欧州で最も有力なB2BのLEOオペレーターの1社による重点投資を示しています

衛星通信事業者Eutelsatは、OneWeb低軌道(LEO)衛星を数100基追加で製造する契約を締結しました。

Eutelsat-OneWebは、Airbus Defence and Spaceと新たな契約を締結し、OneWebコンステレーション用に340基の衛星を追加製造することに合意しました。契約金額は非公開であり、これは2024年12月に発表された100基の追加注文に続くもので、エアバスへの合計発注数は440基となります。

EutelsatのCEOであるJean-François Fallacherは声明で、「エアバスは、増加する顧客や販売パートナーに対してサービスの継続性を保証します。当社のユビキタスで低遅延なLEO通信容量は比類ないパフォーマンスを提供しており、その恩恵を受ける企業が増えています。また、2025年に達成した80%の売上高拡大を基盤として、成長路線を継続することが可能になります」と述べています。

現在、OneWebは高度1,200kmの12の同期軌道面を航行する600基以上の衛星を運用しています。

今回の新たな440基には、機上処理能力をサポートする先進的なデジタルチャネライザーが統合され、その他の柔軟性と効率性の改善が組み込まれています。また、この新型衛星の導入により、Eutelsatはホスト型ペイロードの搭載能力に関する新たな機会を評価し始めており、新たなビジネスケースの創出が可能になるとしています。

これらの衛星は、フランスの航空宇宙・ディープテック拠点であるToulouseで製造され、2026年末から納入が開始される予定です。この納入により、既存の衛星コンステレーションを段階的に入れ替えることで、顧客へのサービス継続が確保されます。

EutelsatとOneWebは2023年9月に株式交換による合併を完了したと発表し、統合後の企業は本社をパリに置き、子会社となったOneWebはロンドンにある事業拠点を維持しています。

Eutelsat OneWebは、欧州で単独運用される2つのLEOネットワークのうちの1つを運用しており、欧州の新たな軍民両用技術投資の主要な受け皿となっています。同社は「信頼性が高く安全な通信により、ソブリングレード(主権レベル)の接続性を提供し、政府関連の重要分野における戦略的役割」を強調しています。

Starlinkが今年初めに1万基の衛星運用という節目に近づいており、FCCが上限19,000基超のうち7,500基の新規衛星を認可した中で、OneWebがようやく1,000基規模への拡張を発注した現状を見ると、欧州が技術的主権を目指す取り組みは控えめに見えるかもしれません。

しかし、欧州の宇宙開発・宇宙技術に対する意欲は着実に高まっています。12月には欧州宇宙機関(ESA)の閣僚級会議が、欧州加盟国の拠出金をインフレ率を上回る年3.5%の増額という歴史的な決定を通じて、予算を223億ユーロ(259億ドル)に拡大することに合意しました。

その予算がEutelsat-OneWebのサービス調達にどの程度活用されるかはまだ不明ですが、この支出規模は欧州全体が独自の宇宙インフラを支える強い意欲を持っていることを示しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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