MetaとSafaricomがケニアとオマーンを結ぶ海底ケーブルを敷設

Safaricom初の海底ケーブル、モンバサとサラーラを接続

MetaとSafaricomは、ケニアとオマーンを結ぶ新しい海底ケーブルを計画しています。

地元メディアの報道によると、Safaricomは最近、ケニア国家環境管理局(NEMA)に環境報告書を提出しました。

このDaraja Fibre Optic Cable Projectは、オマーンのサラーラからケニアのモンバサまでを結ぶ全長4,110km(2,553マイル)の海底ケーブル計画です。ケーブルの容量や陸揚げ局に関する詳細はまだ明らかにされていません。

プロジェクトの主導はSafaricomが担い、ケーブルの製造はAlcatel Submarine Networks(ASN)が担当します。また、Metaの関連企業であるEdge Network Services Limitedが投資者として名を連ねています。

Safaricomは環境報告書の中で、次のように述べています。「Darajaプロジェクトは2026年に稼働予定で、オマーンとケニア間のインターネット容量と信頼性を大幅に向上させ、両国で急増する通信需要を補完します。このプロジェクトは、数十万人に対する4G、5G、固定ブロードバンドのさらなる普及を支える基盤となります。」

現在、SafaricomとMetaはこの件について公式コメントを出していません。

モンバサには、既存および開発中の海底ケーブルが7本陸揚げされており、オマーン南部のサラーラには5本のケーブルシステムが存在します。両都市はすでに、Metaが主導する巨大な2Africaケーブルによって接続されており、このケーブルはアフリカ大陸を一周し、ペルシャ湾やインドにも拡張されています。

サラーラでは、OoredooとOmantelがケーブル陸揚げ局を運営しており、ケニアではTelkom KenyaがTEAMS、EASSy、LION2、Peaceなどの陸揚げ局を管理しています。Seacomも独自の陸揚げ局を運営しています。

Safaricomは1997年にTelkom Kenyaの完全子会社として設立され、2000年にVodafoneが40%の株式と経営権を取得しました。2017年にはそのうち35%をVodacomに譲渡し、5%を保持しています。現在はナイロビ証券取引所に上場しており、ケニア政府も出資者の一つです。

Safaricomはこれまで海底ケーブルのコンソーシアムには参加していませんが、VodafoneやVodacomは2AfricaやEASSyなどのコンソーシアムに関与しています。オマーンでは、Vodafoneが「Bay of Bengal Gateway(BBG)」「Europe India Gateway(EIG)」「OMRAN/EPEG」などのコンソーシアムに参加しています。

Metaはこれまでに20本以上の海底ケーブルを開発しており、多くは現地の通信事業者との共同プロジェクトです。

Safaricomが独自の海底ケーブルを開発する計画があるとの報道は、今年初めに浮上しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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