KDDI、遠隔地域におけるバックホールにSpaceXのStarlinkを採用
OneWebがAT&Tと契約した1週間後にイーロンマスクの衛星会社が日本の通信会社と契約
KDDI株式会社が、国内の遠隔地におけるバックホールにスペースX社のStarlink(スターリンク)を採用したことを発表しました。
同社は、2022年からネットワークのバックホール・プロバイダーとして、スターリンクの低軌道(LEO)衛星コンステレーションを使用して、同社の1,200か所の基地局に対しブロードバンド・インターネットを提供していくと述べています。
KDDIは、「これで農村地域のモバイル利用顧客にも都市部と同様のモバイル接続環境を提供できるようになる 」と述べています。
総務省は、KDDIの山口衛星通信センターでスターリンクサービス用の地上局を運用するための「実験試験局免許」を発行しました。両社は、スターリンクの品質と性能を評価するための技術実証を行っているといいます。
スペースX社は、ホールセール契約によるサービス提供と、衛星端末を利用する直接サービス提供の両方を目指しています。スペースXのCEOであるイーロン・マスク氏は、これまでも同社の衛星を使ったバックホールの可能性について語ってきましたが、実際に通信事業者からビジネスを獲得するといった発表はほとんど行っていませんでした。
競合するLEOブロードバンド事業者であるOneWebは、もっぱらホールセール市場をターゲットにしており、ここ数カ月の間に通信事業者との間で多くの契約を結んでいます。9月だけでも、同社はHughes、Peraton、AT&Tとホールセール販売契約を締結しました。また、ソフトバンクやBTも同社と提携しています。
OneWebのエグゼクティブチェアマンであるSunil Bharti Mittal氏は今週、OneWebは他の通信事業者のパートナーと「数十件のかなり進んだ段階での協議」を進めており、また、インド、東南アジア、サハラ以南のアフリカの国々をカバーするために、彼が所有する通信事業者のAirtelとの提携について述べていると SpaceNewsは報道しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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