Southern Crossが豪州〜米国間を結ぶ海底ケーブルの敷設を開始
豪シドニー〜オークランド〜米ロサンゼルス間で大容量のデータ通信を実現する3億ドル規模のSouthern Cross Next 海底ケーブル の敷設工事が開始されました。
全長16,148kmのケーブルは、72テラビット/秒(Tbps)の伝送帯域を実現するよう設計され、2021年末または2022年初頭に開通する予定です。また、アジア太平洋地域と米国を接続する2つの既存の海底ケーブルと結合され、その20Tbpsの帯域も加わります。所有企業のSouthern Cross Cable Network (SCCN)は、2017年時点の最初の調査では、当初60Tbpsの帯域容量を予測していました。
南ルート
「このSouthern Cross Nextルートの追加により、既存顧客や将来の顧客に向けて、オーストラリア、ニュージーランド、米国間にさらなる レジリエンス 性、接続性が提供されます。」とSouthern Cross社社長兼CEOのLaurie Miller氏は述べています。
ケーブルは、フィジー、トケラウ諸島、キリバスの太平洋諸島への接続も提供します。先週の初め、オーストラリアの電話会社Telstraは、このプロジェクトに25%出資し、キー顧客になると発表しました。
また、同社CTOのDean Veverka氏は次のように述べています。「ようやく我々が持つ広範なネットワークに高いレジリエンス性、冗長性、容量をもたらすNextシステムの実装と展開にしっかり注力できるようになりました。同時に、お客様の進化する要望を満たすため製品強化の開発を進めています。」
Alcatel Submarine Networksが、波長選択スイッチ(WSS)ROADMリピータを使用し、この海底ケーブルの敷設作業を行ないます。このケーブルは、 確率的整形(Probabilistic shaping: PS) 技術を備えた次世代の海底ターミナルと互換性を持たせるよう設計されています。
SCCNは、1997年にTelecom New Zealand、Optus、およびMFS Globenetの合弁により設立されました。サイト上の情報によると、Spark(以前のTelecom New Zealand)が50%、SingTel(Optusを買収したシンガポールの事業者 。SEA-ME-WE5などの他の海底ケーブル投資も行っている)が40 %、そしてVerizon Business(最終的にMFS Globenetを買収したWorldcomのオーナー企業になった)が10%の持ち株比率となっています。ただし、2018年にオーストラリアの事業者TelstraはSCCNの25%の株式を取得しました。
Data Center Dynamics
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