サザンクロスケーブルネットワークがオーストラレーシアと米国間の接続強化
Southern Cross Cable Network(サザンクロスケーブルネットワーク)は、オーストラレーシアと米国を結ぶ新しい海底ケーブル、Southern Cross NEXT (SX NEXT) ケーブルを開設し、ニュージーランドのグローバル接続の容量を増強します。
サザンクロスケーブルズは報道むけ資料の中で、15 840kmのネットワーク全体で400GbEサービスの導入とテストを開始し、シドニー、オークランド、ロサンゼルス間で400GbEサービスを導入する道を開くことも発表しています。
同社は通信会社のCienaと協力してSX NEXTケーブルを設立し、Cienaの光技術を活用して、新しいケーブルシステムを電力効率に優れた方法でサザンクロスの幅広いエコシステムの中に統合しました。完成したSX NEXTケーブルは、総工費3億5000万米ドルで、オーストラレーシアと米国を結ぶSouthern Crossネットワークのエコシステムにおける3番目のルートとなります。
SX NEXTケーブルにより、サザンクロスのエコシステムは3つの海底ケーブルルートで構成され、20以上のアクセスポイント、43000kmに及び、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、トケラウ、キリバス、ハワイ、米国西海岸間の大容量・低遅延ルートをサポートすることになりました。
サザンクロスケーブルネットワークのマーケティングディレクターCraige Sloots氏は、このケーブルによってニュージーランドとの間で伝送できるデータ量が劇的に増加し、インターネットストリーミングサービスや5Gデータ接続の急増する需要に対応できるようになると述べています。
SX NEXTケーブルは、毎秒72テラビットのデータを追加で伝送し、エコシステムの容量を500%向上させる。さらに、このケーブルはトケラウとキリバスにも初の光ファイバーブロードバンド接続を提供する予定です。
ハイパースケール帯域幅の需要増に対応
Ciena Australia and New Zealandの社長であるMatthew Vespermanは、SX NEXTケーブルへの信頼を表明し、効果的で信頼性の高いケーブルサービスへの需要が高まっていることについて次のように述べました。
「エンドユーザーのデジタル・アプリケーションが増え続ける中、サザンクロスのようなケーブル事業者は、増え続ける容量需要に対応しつつ、長距離でも信頼性を維持できる適応力のあるネットワークを必要としています。」
サザンクロスケーブルネットワーク 社の社長兼CEOであるLaurie Miller氏は、「Southern Cross NEXTケーブルシステムは稼働しており、新しい技術と機能は、お客様や業界のニーズの変化とともに、クラウド導入やデジタル化によって高まる超大型帯域に対する需要をサポートします」と述べています。
また、同社の成長と拡張計画に対するSX NEXTのケーブルについても肯定的な見解を示しました。「当社の将来戦略の一環として、NEXTは当社の既存システムが2030年に引退する際の交換ケーブルの第一弾となるだけでなく、当社にとって三位一体となって完成するものです。」
サザンクロスは現在、シドニー~オークランド間、オークランド~ロサンゼルス間の最低遅延ルートを提供しており、今回、シドニー~ロサンゼルス間の最低遅延ルートをポートフォリオに追加することになります。
W.Media ( Lois )より抄訳・転載
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