SpaceX、スマホと直接接続する衛星を打ち上げ
SpaceX は2日、スマートフォンへの直接接続を目的とした衛星の初号機を 打ち上げました。
6基のスターリンク衛星は、米国東部標準時の午後10時44分にカリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙空軍基地からFalcon 9ロケットで打ち上げられました。
SpaceX によると、この6基の衛星はペイロードを搭載しており、範囲内であればほとんどの4G LTEデバイスに接続を提供することができるとしています。
SpaceX は2024年中に、モバイル通信事業者との提携を通じてテキスト通信の実現を目指しています。さらに2025年には、規制当局の許認可次第ではあるが、音声通話やデータ通信も可能になる見込みです。
SpaceX は、米国の既存のモバイル・パートナーであるT-Mobileと試験を実施する予定です。同社はまた、オーストラリア(Optus)、カナダ(Rogers)、チリ(Entel)、日本(KDDI)、ニュージーランド(One NZ)、スイス(Salt)にもパートナーを抱えています。
2024年の最初の打ち上げには、15基のミニ・ブロードバンド衛星も含まれています。
SpaceXの品質システムエンジニアリング担当シニアマネージャーKate Tice氏によると、この衛星は、同じくFalcon 9に搭載された15基のStarline V2 Miniブロードバンド衛星よりも明るいものであるとの ことです。同社は天文学者たちと協力し、衛星を可能な限り暗くする計画です。
同社は2023年11月にdirect-to-cell(ダイレクト・トゥ・セル)衛星の計画を発表し、その時点では今後半年で840基の衛星を配備することを示唆していました。同社のダイレクト・トゥ・セルへの野望は、AT&TとRural Wireless Associationの両者から批判を浴び、両者は試験認可を阻止しようと試みました。
その他の通信事業者各社も、この計画は各社の5G展開に影響を与えるとして反対しています。
このダイレクト・トゥ・セル衛星に加え、SpaceX社はWバンド周波数を使用する288の軌道面に29,988基の地球低軌道(LEO)衛星の事前届出を行なっています。
なお、この他にもAST SpaceMobile社やLynk Global社などがダイレクト・トゥ・セルの検討を進めています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。