米ユタ州の山麓で奇妙な太陽光発電アンテナが見つかる、持ち主は不明

暗号資産スキームの一環かもしれない

米国ユタ州ソルトレイクシティ周辺の丘陵地帯で、点在するアンテナが発見されました。

当局は、このアンテナが誰によって設置されたのか、また、何に使用されるのか分からないまま、ゆっくりと撤去を始めています。

ソルトレイクシティのレクリエーション・トレイル・マネージャーであるTyler Fonarow氏は、KSLTV 5に対し、「これらは山麓の様々な山頂や尾根にボルトで固定されている」と話しています。

この装置は、LoRaファイバーグラス製アンテナ、ロック付きバッテリーパック、およびソーラーパネルで構成されています。

公有地に許可なく構造物を設置することは違法なので、Fonarow氏とそのチームは時間があるときにそれらの撤去を行っています。しかし、その多くは険しい山頂にボルトで固定されており、撤去には5人のチームと特殊な工具が必要な状況です。

Fonarow氏はMotherboardの取材に対し、「これは私たちにとって優先順位が高いものではない」と認めています。「その時になれば取り掛かるだろう」と。

彼は、標高7,000フィート(2,134m)以上のワイヤー山の頂上で1基のアンテナが発見されたことを同誌に明かしました。

ユタ大学では、学内関係者が今回の配備に関係しているとは考えていないとしています。

有力な説の1つは、このアンテナが暗号資産のマイニングスキームの一環であるというものです。

Helium(HNT)ネットワークは、演算能力に依存するのではなく、分散型無線ネットワークを介して暗号通貨をマイニングするものです。

PoC(Proof-of-coverage)は標高とカバーした距離に対して高い価値をつけるため、山中に設置するのは理にかなっていると言えるでしょう。また、通信できる近隣のシステムがあれば、より多くの報酬を得ることができるため、システムの設置台数の多さも納得できます。

しかし、Helium通貨の価格は2021年末の高値から20倍以上下落しています。同時に、マイナーの増加により、1システムあたりの報酬は減少しています。

ユタ州での配備は、おそらくHelium用途であったはずで、採算が取れていたとは考えにくいと思われます。

また、このような配備により損害が発生していないことから、正式な告発も同様に考えにくいです。「それが危険でない限り、特に気にしない」とFonarow氏はMotherboardに話しています。「もし誰かが科学的な目的で全く同じ場所にアンテナを設置しようとするなら、私たちはおそらくそれを許可すると思う」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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