ロシアによる海底ケーブルの破壊工作のリスクが上昇中

ロシア軍が重要な海底ケーブルの近くで目撃されたと米国政府が主張

米国は、主要な海底ケーブル周辺でロシアの軍事活動が活発化していることを検知したとし、ロシアが妨害攻撃を行う可能性が高まっていると述べました。

2人の政府関係者がCNNに語ったところによると、ロシアの「参謀本部深海調査総局」(GUGI)周辺に集中しているとのこと。

「われわれは、世界中でロシア海軍の活動が活発化していることを懸念しており、米国と同盟国の海底重要インフラに損害を与えるためのロシアの判断基準が変化している可能性を懸念している」と、ある米政府高官はCNNに語りました。

「ロシアは、水上艦艇、潜水艦、海軍ドローンを運用するGUGIという厳重に守られた部隊を中心に、海底破壊工作のための海軍能力を開発し続けている。」

米国の政府や公的機関は以前から、ロシアのスパイ船や妨害船が海底ケーブルのルートをパトロールしている疑いがあると危険性を警告しており、ウクライナ戦争の勃発以来、パトロールの数は増加しています。

海底光ファイバーケーブルは、大陸間データトラフィックのほぼすべてを担っており、衛星が提供するわずかな追加容量によって増強されています。その他の海底ケーブルは、国や地域間、あるいは風力発電所から陸上への電力輸送を担っています。

2022年、ロシアからヨーロッパへガスを運ぶノルド・ストリーム・パイプラインが破壊工作を受けました。当初はロシアが原因と考えられていましたが、2023年にニューヨーク・タイムズ紙は、親ウクライナ派グループが攻撃を行った可能性が高いと報じています。

「特に緊張が高まっている時期に、海底ケーブルを含む海底インフラを損傷させるような行為は、誤解や誤解を招き、意図しないエスカレーションにつながる危険性がある」と、アメリカ政府高官はCNNに語っています。

「米国は、わが国や同盟国の重要な海底インフラへの被害を特に懸念している。」

フーシ派による紅海の船舶への攻撃は、複数のファイバーケーブルの切断を引き起こし、地域の長期停電につながりました。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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