Ofcom、BTとKCOMのファックスサービス義務を撤廃
もはやFAXを使う人はいない
英国の規制当局Ofcomは、英国の電気通信事業者に対するFAX(ファクシミリ)サービスの提供義務を公式に撤廃したことを明らかにしました。
この法律の廃止は英国でユニバーサル・サービスを担う指定電気通信事業者であるBTとKCOMの両社に影響を与えることになります。
なお、昨年11月にOfcomはこの義務撤廃の計画を示しており、今回の動きは驚くにはあたりません。
このBTとKCOMのFAXサービス提供義務は、2003年に設定されたもので、当時はオフィスでのFAX利用がより一般的になっていた時期でした。
しかし、近年、電子メール、クラウド、インスタントメッセージ、スキャナーなど他の手段が好まれるようになり、これらの製品の必要性は変化し、事実上、ファックスは時代遅れになっています。
「その後20年近くが経ち、通信環境は変化しています。電話網がインターネットプロトコル(IP)技術に移行したことで、FAXサービスが同じように機能することは保証されなりました」とOfcomは述べています。
「この変更は、ファックスサービスがすぐに停止することを意味するものではありませんが、現在のファックス利用ユーザーは、(電子メールなどの)代替手段を探す必要があります」
ファックスは、文字や画像のページの正確なコピーを、電話回線を使って相手に送るための機械で、1964年にゼロックス社が初めて商品化しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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