アマゾンウェブサービスが宇宙事業部門を立ち上げ

Amazon Web Services(アマゾンウェブサービス:AWS)は、「航空宇宙および衛星ソリューション」に注力する事業セグメントを立ち上げました。

同社の地球外での野望は、地上局部門及び数千ものインターネット衛星を軌道に乗せる計画”Project Kuiper”で、近年拡大しています。CEOのジェフ・ベゾス氏は、ロケット製造企業のBlue Originsも所有しています。

AWS ASS?

航空宇宙および衛星ソリューション(ASS)事業セグメントは、「宇宙システムアーキテクチャを再考し、航空宇宙企業を変革し、地球上および軌道上で宇宙データを処理する新たなサービスを立ち上げ、政府の使命と世界中の宇宙を推進する企業をサポートするための安全かつ柔軟、スケーラブルでコスト効率の高いクラウドソリューションの提供」を計画しています。

– shutterstock

ASSは、以前厳しい批判を浴びた米宇宙軍を設立したグループの責任者であった、元米空軍少将のClint Crosier氏が率います。

「私たちはアポロ計画以来、宇宙で最もエキサイティングな時期にいる。」とCrosier氏は語っています。「AWSが過去10年間でIT業界を変革し、数多くの宇宙のマイルストーンに貢献したのを見てきた。AWSに参加して業界を変革し続け、宇宙企業を推進できるのは光栄だ。」

同社は積極的に政府および防衛請負事業の拡大を進めており、最初にCIA案件で大規模な勝利を収め、続いて多くの小規模契約を締結し、バージニア州アーリントンの軍産複合体の中心部に巨大キャンパスの建設計画を立てています。

また、依然として国防総省(DoD)のJEDI契約を勝ち取ろうと試みています。

NASAのJet Propulsion LabはすでにAWS Ground Stationを使用しています。より広範な事業としてASSは、防衛大手のロッキードマーチン、宇宙技術のMaxar Technologies、地理空間情報のGeollect等の企業との取引を誇っています。

今週、AWSはまた、Capella SpaceのAWSクラウドでの完全稼働、そして地上局を通じて衛星接続することについても発表しました。同社は、世界最大の合成開口レーダーネットワークの構築を計画しています。これは、曇りの日や夜間でも 地面を「シースルー」、3次元で再現します。

Capellaは、いかなる気象条件下でも常時ミリスケール解像度の画像を収集できると主張しています。「衛星画像を使用して世界中のほぼすべての場所を高解像度で表示し、迅速かつ連続してこれを行えるものは、これまで実際には存在していなかった。今は、衛星画像をこれまでになく簡単に、ほぼリアルタイムでリクエストできるようになった。」と、Capella SpaceのCEO兼創設者のPayam Banazadeh氏は述べています。

Data Center Dynamics

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