香港税関がカラオケバーを家宅捜索、データセンターを海賊版音楽に使用

140,817ドル相当のITハードウェアとストリーミング機器を押収

香港税関は、オンラインストリーミングで違法にカラオケが流されたとして、31のパーティールームとレストランを捜索しました。

楽曲の使用は著作権を侵害しているとされます。サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙によると、捜索の結果、税関は110万香港ドル(140,817ドル)のITハードウェアとストリーミング機器を押収したとのことです。

知的財産技術犯罪捜査部長のShek Ka-yinは次のように語っています。「夏休みが始まる7月に入り、我々は著作権法に反してカラオケを客に提供するパーティールームやレストランを発見しました。」

「事件関係者は、著作権を侵害するカラオケ曲を保存した機器を隠すため、遠隔地にデータセンターを設置することに力を注いだようです。税関の捜査から逃れ、摘発の難易度を高める意図がありました。」

同氏によると、カラオケ関連の著作権侵害事件にオンラインストリーミング技術が絡んだのは今回が初めてだとのことです。

さらに、銅鑼湾(コーズウェイベイ)にあるデータセンターを捜索した結果、5台の楽曲再生機と数台のネットワーク機器が押収されました。カラオケ機器は遠隔操作されたままで、パーティールームのスクリーンに音楽がストリーミングされていたようです。

合計で180万曲のカラオケが入ったプレーヤー39台、海賊版の疑いがあるゲームが入ったビデオゲーム機4台、オーディオ・ビデオ機器やネットワークハードウェア一式が押収されました。

また、11人の男と7人の女が逮捕されました。オーナーたちは以前、そのような場所でカラオケを流す許可証を持っていましたが、1年半前に失効していました。

著作権条例違反の最高刑は、侵害コピー1枚につき5万香港ドル(6,400米ドル)の罰金および4年の禁固刑で、営業表示条例違反の場合は、最高50万香港ドル(6万4,000米ドル)の罰金および5年の禁固刑となります。

2023年、オランダ警察がデン・ヘルダーにあるデータセンターを捜索し、海賊版インターネットプロトコルテレビを取り締まりました。

2022年、スペインの警察が屋内のマリファナ農園と思われる場所を捜索したところ、違法なクリプトマイニングが行われているのを発見し、衝撃を受けました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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